世界の震撼

 3154年01月15日。ニュースが流れる。


 「ニュースです。今月、13日に東二博士の研究によりレフリオンの副作用が発見されました。レフリオンは、投与すると絶大な回復力や身体能力の向上が図れるが、必ず一か月後に、体は粒子、レフリオンとして散っていくとのことです。この研究結果により、この物質は、この代償と等価で交換を行っていることが明らかとなり、世界の法則に属していることが判明しました。レフリオン汚染によって汚染されていると、血液、血管が蒼く変色してしまうとのことです。その名からこの症状のことを『Azure病』そう呼称されるようになりました。この中に出てくるAzureとは蒼色と言うことを示しており、由来は血液の変色にあると言います。」 


 このニュース、そして東二や隆一博士らが出した論文、研究結果などが世界を大きく変えていった。世界は驚き、悲しみ


 ――そして笑った。


 とある科学者は、自分の分野に応用しようとし始めた。軍の関係者は強化内容に興味を抱き研究を始めたらしい。今は皆が声をそろえて言うだろう、


 ――レフリオンは神の物質だ。


 禁断の果実を食してしまった人類たちに与えられたのは一か月のタイムリミットと言う限られた時間のみできる、神のような力だった。そして、あらゆるものを修復し、再生させる。不可逆現象でさえも復元させてしまう。そんな物質を置いていった。まるでどう使うかを観察するかのように…

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