四つ目
人生は予め設計されていて、私は自殺する役割と、もっと言えば、痰壺の役割を与えられた。だから、そうでないと、今の盲目が説明できないし、辻褄が合わない。私は死のオーバーロードを歩いているから、設計図にはない白紙を歩いていることになる。白紙だから、意思が持てない。白紙だから、書くことができる。設計された人生、それを超えて生きてしまっている。
設計図があれば楽に生きられる。
そこで何を思うか。ここで誰を好くか。何に向かって歩くか。
そんな下衆な事は設計図を見ればいい。何でも書いてある。
だとしたら、恐らく、暗がりには一本の線路があり、皆は「スタンド・バイ・ミイ」のように進行方向を歩いているが、私は線路の熱を知らず、先の光も見えず、線路に呼び戻されることもなく、脱線も悪い加減に、線路なんてものは最初からなかったかのように歩き狂う。
設計図の白紙の暗闇の盲目の人間は、いつか、視界を想像で補う。光で満たされた世界。全ての物体が発光する。理想、妄想、幻想、想像。そう、均衡や秩序や無を欲する無欲が満たされる理想郷。理想も妄想も幻想も想像も、現実で達成されない煩悩を昇華し、心を秩序ある明鏡止水とするためにある。
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