6.貧乳神

「ハエトリグモは置いておいて……どんな女性がお好みですの?」


「異性が好きとは限らないぞ?」


「それはそれで……良き」





「そのハエトリグモがオスで人間にけてあなたとあんなことこんなことをする展開も……素晴らしいと思いますわ」


「その間、お前は放置されているけど大丈夫か?」


「大丈夫じゃありませんわ! たぶんキュンキュンしすぎて……死ぬ」


「100億年間死ななかったくせに、ハエトリグモのBL見ただけで死ぬのか……」





「実際のところ、俺は男より女が好きだから、そういう展開にはならないな」


「じゃあハエトリグモのオスと人間のメスなら?」


「ハエトリグモかな」


「ハエトリグモなんだ……」





「嘘ですわよね! 初恋の女性とかちゃんといますわよね!」


「いたなぁ」


「どんな女性ですの?」


「巨乳」





「スケベ」


「黙れ貧乳」


「ドスケベ」


「黙れド貧乳」





「どうせクラスで一番胸が大きかった女の子とかでしょう」


「よく分かったな」


「変態め……」


「蜘蛛BL展開で萌えてる女に変態扱いされた……?」





「まあでも胸なんてこれから育てれば良いのですわ」


「100億年間も育たなかったくせにどうやって?」


「高性能の補正下着を買いますわ?」


「詐欺に走るな」





「というか下着でどうにかなるレベルの貧乳じゃないだろ」


「では豊胸手術するしかないのですわ……」


「というか豊胸手術でどうにかなるレベルの貧乳じゃないだろ」


「では超高性能の補正下着を開発するしかないのですわ……」





「豊胸なんてしなくても胸パッドをたくさん重ねて無理矢理ブラに押し込めば簡単に巨乳の完成ですわよね?」


さいの河原に似たむなしさを感じる」


「しかしながら胸パッドをたくさん重ねてブラに押し込んだところで簡単に崩落してしまう運命にあるのですわ」


さいの河原に似たむなしさを感じる」





「ちなみにわたくしが今、ノーブラだって言ったら興奮しますの?」


「別に……」





「もう脱ぐしかないのですわ」


「脱ぐよりブラをしたまま多少でもパッドを積んだ方が攻撃力が高いと思うぞ」


しかり」





「もう貧乳の話はめましょう」


「貧乳神に言われてもなぁ」


「貧乳神……!?」





「それが原因とは限らないが、成長期に夜更かしとかしていると胸の発育に悪いらしいな」


「うう、まさか思春期になBL本にハアハアしていた罪を100億年間も背負うことになるだなんて……」

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