グラスと耳を傾けて。

スピーカーは、とあるBARの男性常連客。
フランクな口調で、普段から話し慣れていることを感じさせる彼は、少し離れた場所でのオカルト体験を語って聞かせた。

急死に一生を得た話かと思いきや、男性が去ったあとに彼の正体が明かされる。

そのあとに先ほどの体験談を反芻してみると、意味がまったく異なって聞こえる部分がある。
なるほど、彼はすでに……。

空席となった指定席と汗を掻いたグラスは、彼が彼らと時を共にしていた証拠。
再び座ることはないとしても、そこは確かにあなたの指定席。

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