第5話・一夜明けて

ある意味「初体験」の一夜が明けて

百恵は、彼の寝顔を見ながらの徹夜だったのに清々しい夜明けだった。


それも今日に対する期待感だったかもしれない。

せめて、おはようの〇ュ~くらいあるよね?


世の中、期待は裏切られるもの!なんて言うけど、乙女って生き物は

別名、期待の象徴ですから~(残念)


そんな独りコントをしているとマイコーが目を覚ます。

可愛く、優しく「おはよう」と声をかける百恵。「おはよう」と返すマイコー。


で、その後は???

無いんか~い(涙)


そうなんです、期待なんて裏切られてナンボなんです。

いやネガティブな考えはやめて、楽しみがのび太だけだよねぇドラえもん。

こんな独りコントがいつまで続く事やら。


誰? 独り上手なんて言ったのは?

独り上手と呼ばないで、だって独りが好きな訳じゃないのよ♬


さぁ気を取り直して進みましょう!


ねぇ、今日は何処に行こうか?

遊園地? 水族館? それとも???


行先は、皆さんの予想通り甘~くない単なる買い出しです。

そうなんです、マイコーは忙しいスケジュールの中、会いに来てくれたんだから

ワガママを言ったらダメなんです、だって嫌われちゃうから。


だってマイコーが「大事な人だから」って言ってくれた。

百恵は、その言葉を信じて名産品やら何やら山盛りのお土産をマイコーに渡し見送った。


マイコーは満面の笑みで手を振り応えてくれた。

乙女って純粋だよね、そんな笑顔だけで幸せになれる。


だって好きな人が笑顔になってくれるなら。

と、思いながらも千春に電話している自分がいた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る