第4話・そして初めての夜

火照った身体を彼に預け、ようとした瞬間


マイコーは「俺ソファーで寝るから百恵ちゃんはベッドで寝て」って

シングルベッドならぬベッドにシングル?って何Qよ!

お~い、笑えませんよ~!


とは言いつつ、ここは大人の女「疲れてるんだからベッドで寝て」

我ながらナイス切り返しの一言に「うん、分かった」って言っといて


結果発表!

結局、ベッドの端と端で寝る事になりました。

令和の時代に「大事にしたいから」なんて言葉が存在するの?


とは思ったものの、聞き分けのない女と思われたくないから

「ありがとう」なんて言っちゃった自分を殴ってやりたい(涙)


こんな気分じゃ寝れるわけもなく、私の周りに数万匹の羊がやってきます。

しかし、彼の周りには数十匹の羊しかやってこなかったようです。


今夜、私が会いたかったのは羊ではなくオオカミさんですよ。

あなたも狼に変わりますか?って石野さんも聞いてますよ~


しかし、あなたは羊の皮をかぶった羊さんだったんですね。


これが、静かに良い子にしていた私へのご褒美ですか?

人生うん十年こんな経験したことない、これも人生の「初体験」だわ


それでも良い女を演じてしまう私が愛しくて刹那く、心が。

強くなれな~い(涙)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る