第6話・それでも、恋は恋

深夜、百恵は千春へ一通のメッセージを送る。


百恵: 何してる?

千春: 何もしてないよ! どうした?


百恵: 別に!

千春: そうなの?


百恵: う~ん。

千春: 暇してるよ~(笑)


百恵: 少し話そうか!?

千春: いいですよ!


おいおい、このやり取りいりますか~ぁ(笑)


百恵は、昨日からの「初デート」を千春にホウレン草してみた。


千春からは、「無いなぁ」の一言。

まずは、服装(せめてポロシャツにスラックス)

続いて、手ぶら(百恵の親代わりの人への手土産も無し)

最後に、放置(ティックンの配信)


でも、千春はマイコーを否定はしなかった。

だって百恵の気持ちを否定したくは無かったから。


服装がヨレヨレのTシャツだったのにも理由があるし

手ぶらだったのも、夜通し走ってきたからサービスエリアも閉まっていたし

ティックンの配信で放置されたのだってリスナーさんの為だし


と、一生懸命にマイコーを守ろうとする百恵の言葉に


千春は、だって女はいつも待ちくたびれるんだから、良いんじゃないかな。

それで百恵が笑顔になれるなら、と願った。


それでも、恋は恋。

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