第4章 マヤの予言再び その5
目津房さんに、マヤの予言の新解釈を教えてもらったわけだけど…。
今回教えてもらった予言は、“実害”のないもののように思われた。
目津房さんは、オリジナルで滅亡要素を勝手に付け足していたが。
「マンデラ・エフェクトがそうなのかはわからないけど、ここ数年で意識というか、考え方が変化したっていう実感はあるかな。」
「そうですよね!私たちの意識は変革し始めているんですよ!」
「やっぱ、パンデミック騒動が大きかったよね。」
「あれから、働き方について考え方を変えた人もたくさんいるんでしょうね。」
「うん。職場でも「ワークライフバランスがー」って言葉をよく聞くようになったよw」
「パンデミック以外にも、エンタメとかに意識の変化を感じるようになりましたね。」
「え?どういうところが変わったって思ったの?」
「うーん。言葉にするのは難しいのですが、「人を傷つけるような表現を控えるようになった」という感じでしょうか?」
「あー、確かにそんな感じは私も感じるな。」
「変なことを言ったらすぐ“炎上”するようになったというかw」
「コンプライアンスって言葉をよく聞くようになりましたしね。」
「マヤの予言なのかどうかはわからないけど、意識というか考え方は数年前から確実に変わってきている気はするかなぁ。」
「それはきっと、あなたが“アセンション”し始めているからですよ!」
「やめてよwスピの世界に引きずり込まないでw」
「まー、そんな感じで内戦が起こって日本は滅亡するんですよ!」
「いや、それは目津房さんのオリジナル要素だよね?日本は滅亡しないよ?」
「いーや、滅亡、し・ま・すっ!!」
「だからしないって!」
「だからモテないんだと思いますっ!」
「モテるかモテないかは人によるでしょ!」
「もういいですっ!!!」
ドンッ
目津房さんにドアを無理矢理閉められた。
私はドアを開けて見ると、目津房さんは「ぷんすか」という体で帰っているところ
だった。
途中までは目津房さんを怒らせないで済んだのに…。
「滅亡する」ことを否定されることが、目津房さんの逆鱗のようだ。
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