第3章 群馬の12歳少年と石川の巫女の予言 その5

「目津房さん、質問して良いかな?」


「はい、何でしょう?」


「グンマ少年や巫女さんって、本当に存在してるの?」


「存在してるんじゃないですか?SNSや動画でよく見かけますし…。」


「前回の冝保愛子さんは私も名前くらい知ってたし、ホピ族もネットで調べたら実在してたんだけど、今回のグンマ少年や巫女さんもネットで調べたら実在を確認できるのかな?」


「できるんじゃないですか?実在してるんですから。」


「目津房さんはネットで調べてないの?」


「調べましたよ!SNSや動画で!」


ダメだコリャ…。

目津房さんは“ソースを確認する”ということを知らないらしい…。


「なんか、この予言、信用できないんだよなぁ…。」


「えっ?どうしてですか?さっき、「予言が当たってるような気がする」って言ってたじゃないですか?!」


「うん。7月に選挙あったでしょ?」


「その選挙結果を思い出して、「当たってるかも」って思っちゃったんだ。」


「だけど、巫女さんって、予言者デビューは7月頃でしょ?」


「思い出してみたんだけど、6月くらいから「今回の選挙で与党は苦戦するかも…」みたいな話がいっぱい報道されてたよね?」


「へぇ。そうだったんですか?」


「うん。確かそうだったはず。」


「それに、外国からの圧力で“不本意な条約”を結ぶことも、別に“予言者”じゃなくても予想できるんじゃないかな?」


「え?何でですか?」


「春頃に、アメリカのトランプ大統領が「日本の関税率を上げる」って言ってきてたでしょ?」


「そういうことを知ってれば、「これから先も同じようなことが起こるかも」って

予想するのは簡単なんだと思うんだ。」


「あなたは何が言いたいんですか?」


「これらの予言は“捏造”された予言だと思うんだよ。」


「そんなことはありません!予言は当たるんです!そして日本は滅亡するん

です!!」


「最後のは目津房さんの感想的希望でしょ!」


「だからモテないんだと思いますっ!」


「モテるかモテないかは人によるでしょ!」


「もういいですっ!!!」


ドンッ


目津房さんにドアを無理矢理閉められた。


私はドアを開けて見ると、目津房さんは「ぷんすか」という体で帰っているところ

だった。

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