第3章 群馬の12歳少年と石川の巫女の予言 その2

ピンポーン


インターホンが鳴ったので玄関へ行き、ドアを開ける。


「NMKからきました。」


目津房さんだった。


「私の話の続きを聞いてください!日本は滅亡しますっ!!」


「今日は「群馬の12歳の少年」の予言についてお話しますね!」


「この「群馬の12歳の少年」は、今年の春頃に突然神託を受けて予言者になった

らしいです。」


「その後、数々の予言を的中させ有名になったそうです。」


「どんな予言を的中させたの?」


「なんでも“自然を表す文字を持つ人物“が指導者になると予言して、それが的中したそうです。」


「え?それって誰?!」


目津房さんは私の質問を無視して話を続ける…。

目津房さんには都合の悪い質問だったようだ。


「話は変わりますが、「石川の巫女」って知ってますか?」


「あれ?グンマ少年の予言を教えてくれるんじゃないの?」


「あははwこれから群馬の12歳の少年のことを、グンマ少年って呼びましょう!」


「それはそうと…、今回の予言はですね、2人の予言者が同じような予言をしているんです。」


「あー、なるほど。」


「じゃぁ、その「石川の巫女」って人もグンマ少年と同じような予言をしてるわけね。」


「んで、「石川の巫女」って誰?」


「「石川の巫女」は、その名のとおり石川の神社で巫女をやっている人です。」


「グンマ少年みたいにフワッとしてるけど、この人もインディーズ系のニューカマーってこと?」


「ふふふ、そうですねw「石川の巫女」…、この人も簡単に巫女さんって呼ぶことにしますね。」


「巫女さんは、今年の7月頃にグンマ少年と同じように神託を受けて予言者デビューをしたそうです。」


「“予言者デビュー”って、なかなか聞かない言葉だねぇ。」


「巫女さんの予言にはどんな実績があるの?」


「巫女さんは、まだデビューしたてなので目立った実績はまだ無いですね。」


「“近所で当たるって有名な占い師”レベルって感じですかね。」


「でも、グンマ少年と同じような予言をしたことで、スポットライトが当たることになったんです。」


「『乗るしかない、このビッグウェーブに!』って感じで便乗しちゃったんだ?」


「便乗って…、言い方はあれかもしれませんが、まぁ、そんな感じですね!」


「そんな2人が、同じような予言をしているというのが、今回の話の“キモ”なん

です!」


「へぇ。今回の予言は豪華2本立てって感じなんだ。」


「そんな感じです!グンマ少年の予言をお話したかったんですが、グンマ少年と巫女さんの紹介で長くなってしまったので、続きは明日にしましょう!」


そう言うと、目津房さんは踵を返して去って行った…。

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