第2章 冝保愛子の2025年予言 その2
ピンポーン
インターホンが鳴ったので玄関へ行き、ドアを開ける。
「NMKからきました。」
目津房さんだった。
「私の話の続きを聞いてください!日本は滅亡しますっ!!」
今日は、“冝保愛子さんの予言”がテーマだった。
「まず、一番有名なのが「エジプト地震」ですね。」
「エジプト地震?」
「冝保さんがテレビ出演したときに、「エジプトで大地震がある」と予言したん
ですね。」
「その時、共演していた地質学者が「エジプトで大地震はありえない」と反論したんです。」
「確かに、エジプトで地震ってあんまりイメージないかも。」
「現在ではエジプトでも、日本ほどではないにしろ大地震が起こりえるっていう見解みたいですが、当時は“ありえない”というのが一般的だったみたいです。」
「で、その収録から12日後、本当にエジプトで大地震が発生したんです!」
「そりゃ凄い!」
「ふふ、お気に召していただけたようで何よりです!」
「冝保さんの次の予言は、「東日本大震災」です!」
「え?「たつき諒」さん以外にも、東日本大震災を予言してた人がいたんだ?!」
「そうなんです。冝保さんは1990年代のテレビ出演時に「日本の東の方でとても
大きな地震が起こる」、「海からも災いがやってくる」、「3万人くらいの犠牲者が
でる」、「原子の力が暴走する」などの予言を行っていました。」
「全部当たってる!」
「そうなんですよ!しかも、たつき諒さんの「私が見た未来」は初版が1999年
なので、ある意味、たつき諒さんより先に東日本大震災を予言していたとも言われるんです!」
「そんな凄い予言なのに全然知らなかったよ。」
「冝保さんは、発生時期については語っていませんでしたからね…。」
「実際に東日本大震災が起こってから、当時のテレビスタッフが、冝保さんの予言について言及したことで有名になったようですね。」
「冝保さんでも発生時期まではわからなかったか…。」
「そして、次の予言が「例のパンデミック」です。」
「あれも、冝保さんは予言してたの?!」
「そうなんですよ!これも冝保さんがテレビ出演した際に行った予言なんですが、「世界中を巻き込んだ見えない災いが人類を襲う」、「人々は隔離され、触れ合うことさえ恐れる」と予言しています。」
「これも、発生時期についての言及がなかったので、東日本大震災の予言と同じように、発生後に当時のスタッフからの証言で注目されるようになりました。」
「なんか、“テレビ出演時”の予言ってことで、信ぴょう性は高そうだね。」
「そして、冝保さんは、今年、2025年についても予言を残しているんです!!」
「そうなのっ?!」
「興味ありますか?!では、この続きは明日お話することにしましょう!」
そう言うと、目津房さんは踵を返して去って行った…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます