第10話
2018年1月、
中洲の投資会社で俺は働き出したが、そこが詐欺会社だと気付いたのは入社してすぐのことだった。
社長は、何百万もの投資を呼びかけてお金を集めておいて、受け取ったらバックれることを繰り返していた。そんな詐欺の片棒を俺は担ぐことになった。そして、給料は手取り13万くらいだった。
またしても俺は仕事運に恵まれない。つくづく自分の人生が嫌になる。
そんな時、経理を担当していた園田さんだけが味方になってくれた。
それから、俺と園田さんは、社長の搾取に抵抗するために、社長が不在の時は雑談とYouTube鑑賞で時間を潰して、定時を超えたら職場の冷蔵庫からお酒を出して、毎日パーティーをするようになった。丁度そんな時のことだった。
俺は、誰かを生贄にしてこの会社を辞め、園田さんと事業をすることを考えだした。そして、福岡に出ている地元の幼馴染、しょうじに声を掛け、ババを引いてもらうことを画策した。
そしてしょうじを説得すること1週間、何も知らないしょうじが投資会社に入職してきた。
俺は内心、しめた!と思った。
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