第2話

「うちの店で本を読むのなんて、やっちゃんくらいよ」

 感心したような、呆れたような口ぶりで言いながら、ママがマティーニをやらかの前に置いた。店内のオレンジがかった光に、カクテルグラスに張られた滑らかな水面がきらめく。

 ここらでは一番大きい繁華街の裏通りにある、そこそこ築年数の長い雑居ビル。その三階に入っているこのバーに、やらかはおよそ一年前から週に二、三ほど通っている。

 二十畳ほどの店内には、カウンターと、ソファ席がふたつ。カウンター席にはやらかを含めて、常連三人が。テーブル席はいずれも一見常連が半々に混ざって数人が、着席している。ママが好きなジャズミュージックを背に、皆、穏やかに、ときに艶やかに、談笑していた。

「ちょっと雑音ある方が集中できるみたいなの、ない?」

「ああ、ファミレスで勉強が捗る的な」

 やらかの言葉にそう反応したのは、左隣の席に座る男、水嶋みずしま。ボストン型の眼鏡を掛け、セットアップのスリーピーススーツを纏い、真面目そうな中堅サラリーマン然としている。

「やっちゃん、俺らの会話、雑音って言ったな?」

 そのさらに左の席に座る小野瀬おのせが顔を顰めた。マンバンヘアに強面の彼が作るその表情は迫力があり、道端ででくわそうものなら大抵のものは目を背けるかそれとなく逃げ出すことだろう。

「ごめんごめん、言い方が悪かった」

「おーおー、素直に謝れるのはいいことだ」

「じゃあ、改めて……BGMがある方が集中できるみたいなの、あるでしょ?」

「俺らの雑談はBGMかよ!」

「まぁ、雑音よりは位は上じゃないかな」

「みずっちはあっさり受け入れすぎだっつの」

「小野瀬さんは今日もツッコミキレキレだね」

「そうでもなくない?」

「せめてそこは認めろや」

「アタシが言いたかったのはそういうことじゃないわよ」

 ママは杜若色の着物に包まれた華奢な肩を竦める。

「ゲイバーで読書に勤しむ子なんてなかなかいないわよって話」

 テーブル席の方からそろそろと抜け出してきた男同士の二人組が、カウンターにやってきて会計を済ます。

 腰を抱き抱かれながら店を出ていく彼らをやらかは横目に見ながら、マティーニを口に含んだ。

「まぁ、やっちゃんはねぇ」

 水嶋が眼鏡のブリッジに指を添え、苦笑する。

「まぁ、やっちゃんはなぁ」

 小野瀬が頬杖をつき、揶揄うように笑む。

「白馬の王子様を待ってんだもんな」

「ちょっとー? 人を勝手にメルヘナーにしないでもらえますー?」

「お前、結構声掛けられんのに、高確率で断るじゃん。たまに受けたり自分から声を掛けてホテル行ったかと思ったら、次に会ったときには「なんか違った」って言うし?」

「それは、そう思っちゃったんだから、仕方ないでしょ」

「ヤってすらいないんだもんなぁ」

「小野瀬さんはなんか違うと思った相手とでもヤんの?」

「肉欲を少しなりとも抱いたなら」

「うわー」

「うわー、じゃねぇよ。ここにきてるやつなんて大体はそうだっての」

「大体は言い過ぎでしょ」

「いーや、言い過ぎじゃないね。世間的に受け入れられつつあったところで、同性愛者がマイノリティであることには変わりねぇ、出会いもヤれる機会も貴重! なら、ちょっとぐらい違っても発散できるならまぁいいわって思うやつの方が絶対に、圧倒的に、多い! お前がピュアピュアすぎるだけ!」

 そう言って小野瀬はロックグラスに注がれた琥珀色の酒を一気に乾かすと、「ママ、おかわり!」と大きな声で注文した。

「え、なに。小野瀬さん最近なにかあったの?」

 やらかの尋ねに、苦笑した水嶋がやらかの耳元に顔を寄せて答える。

「職場のご新規さんに一目惚れしちゃったんだって」

「ご新規さんって……ああ、小野瀬さん、美容師だっけ」

「この店で出会うのとは、わけが違うからね。下手にモーションも掛けれず、荒れに荒れて遊びまくり中ってとこ。その自己嫌悪に刺さるんだろうね、きっと」

 くすり、と水嶋が小さく笑う。

「初恋を断ち切るためにゲイバーに足を運んだのに、いまだに誰ともヤれてない、やっちゃんのピュアさが」

「いや、俺は別に——」

「勝手なこと言ってんじゃねーぞ、みずっち!」

「あはは、聞こえちゃった?」

 水嶋がやらかの耳元から顔を離すと、大声で喚く小野瀬をママと共に宥める。

 小野瀬はしまいには泣きだし、水嶋から差し出されたハンカチで鼻をかむ。

「絶対に自分を好きになってくれるやつだけ、好きになれたらいいのに」

 やらかは残りのマティーニを一気に飲み干すと、「ギブソンちょうだい」とママに頼んだ。

 ママはやらかの手元を一瞥し、ため息を吐く。

「あんたも酒好きなくせに強くないんだから、ほどほどにしときなさいよ」

 手際よく用意された新しい酒が、ことりとやらかの前に置かれる。「ありがとー」とやらかはグラスを手に取り、早速一口含む。さっきよりも辛い刺激が喉を通って深く、深くに、落ちていく。

 隣では水嶋と小野瀬がまだやりあっていたが、ふいに水嶋が神妙な表情を浮かべた。

「ところで、小野瀬さん。僕、小野瀬さんに言いたいことがあって」

「あ? 改まってなんだよ、みずっち」

「もしかしたら……小野瀬さんなら、もう気づいているかもしれないけれど」

「え……? ま、待て、みずっち、お前、まさか……で、でも、俺は、その——」

 にっこりと微笑んで、水嶋が言う。

「そのハンカチ、洗って返してね」

「……」

 小野瀬はげんなりとした表情で、深々とため息を吐いた。

 初恋を断ち切るため——水嶋が言うほどの大志を持って、やらかはこのゲイバーに足を運んだわけではなかった。

 倫太郎への初恋を経て、たぶん自分のセクシュアリティはこっちなんだろうなと思ったから。恋愛やセックスというものを経験してみたかったから。そういった好奇心程度で、やらかはゲイバーに足を運んでみた。

 結果は、小野瀬の言うとおり。声を掛けてもらうことも、自分から掛けてみたこともあった。だが、いざ甘い言葉を囁かれたり、素っ裸で触れ合おうとしてみると、部室で倫太郎と過ごした時間が過ぎった。ノートパソコンに向かってひたすら文字を続ける倫太郎をただ眺めたり、他愛なことを駄弁っている、色気の欠片もないあの時間。

 それによってやらかの中の、ただでさえ小さな熱気がさらに萎んでしまい、恋愛もセックスも経験できないどころか、亡霊の霊圧がどんどんと強くなっていった。

(先輩は多分、俺のこと、嫌いじゃなかった)

 倫太郎にとって、執筆がひと段落するたびに話しかけてくるやらかは、やけにグイグイ来る後輩だったと思う。

 それでも倫太郎は、嫌そうにしないでいてくれた。

 カレーが好きで、ピーマンが苦手で、濫読派で、映画館で見る映画が好きなこと。色々、やらかに話してくれた。

 作家としてのペンネームを、文芸部の中で、やらかにだけ教えてくれた。

 それに、やらかが約束・・を持ちかけたとき。倫太郎は、面映そうにしながらも、嬉しそうだった。

 倫太郎がやらかに抱いていたのが、恋愛的な好意だったかは定かではないけれど。どうだったとして、手遅れではあるのだけれど。

 ……いや、本当は。倫太郎の同期に手当たり次第連絡をしてみれば、連絡先ぐらい手に入ったかもしれない。

 だが、やらかはしなかった。

 大学時代のやらかは、倫太郎に話しかけるとき、いつも緊張した。倫太郎を笑顔にする話題を熱心に探していた。グイグイ来る後輩、と思われていたとは思うけれど、やらかとしては、距離を詰めすぎないように、嫌われないように、必死だった。もっとも、当時のやらかは恋に無自覚、駆け引き的な意図はなく無意識にそれを行っては「先輩といると妙に疲れるけど、妙に楽しいんだよなぁ」なんて思っていたわけだけれど。

 そんなやらかが、仮に倫太郎の連絡先を手に入れられたところで連絡を、更には告白をなんて、土台無理な話だ。そしてそう思っているうちに、もう四年の歳月が過ぎた。作家として多忙な日々を送っている倫太郎の心に、果たしてやらかと過ごした日々はどれだけ残っているだろう。

 世の中には、自分のことを好きになってくれるかもしれない人を好きになれても、踏み出しきれない人間もいる。そして引きずり続ける人間もいる。その面倒臭さに、やらかは毎日呆れながら、時々抵抗しながら、諦めている。その繰り返しで生きている。

 やらかは本のページを捲る。

 手元に置いておくには重過ぎるけれど、図書館にないから仕方なく、新品で買った本。大学時代に読ませてもらったどの話とも、語ってもらった構想とも、まったく違う物語。それをひとりで読むとなると、感傷的になってしまいそうだから。それでもやっぱり倫太郎が編む物語を、余さず読みたいと思ってしまうから。やっぱりこのバーの光は、音楽は、雑談は、酒は、読書をするのにちょうどいい。

 活字をなぞって情景を描き、やらかはギブソンを一口含む。

 現実に腰を据えながら、架空の世界の時間をまた一ページ、進める。

 からん、ころん。

 木彫りのイルカのドアベルが、軽やかな音を立てる。

 やらかは、反射的に出入り口に目をやった。

 小さく、息を呑んだ。

 きっとそのときの自分は、幽霊にでも会ったような顔をしていたと思う。

倫太郎りんたろう先輩」

 入店したての男も、やらかを見た。

 そうして数秒も見つめ合えば、面影はあるものの倫太郎ではないことに気づく。

 瞳はほんのりと青みがかっていた——先輩は、ナッツのような茶色っぽさがあった。

 男は背が高く、淡白ながらも整った顔立ちは明らかに美人に類されるものだった——先輩は、背はやらかと同じくらいで、顔はよく見たら整ってはいたが一見は凡庸でやわらかだった。

 男はオーバーサイズのゆるりとした衣服を身に纏い、左の耳朶にはピアスをはめていた——先輩はいつもぴったりサイズのバンドカラーシャツを着ていたし、やらかの両耳を飾るピアスを見てはよく「痛そうだから自分には絶対開けられない」と興味深そうな、苦々しそうな顔をしていた。

 一度も染めたことがないだろう純粋な黒髪、陽光と縁遠そうな色白の肌、背のわりに線が細いところとかは結構似ているけれど、間違いなく別人だ。年齢だって二十歳前後くらいで、ずいぶんと若く見える。倫太郎はやらかと二歳しか違わないのに妙に老成した雰囲気があった。

 男は、つか、つかとやらかに近づいてきた。そして、やらかを見下ろしながら。

「倫太郎って、飛鳥倫太郎あすか りんたろうのことですか」

 薄い唇がかたどった名前に、やらかの心臓がきゅっと竦む。別人ではあるものの、面影を見出したのはどうやら、間違いではなかったらしい。

「あー……もしかして、倫太郎先輩の、兄弟、的な感じ?」

「従弟の、恒星こうせいです。漢字は、自ら光を放つ星に使われる恒星と同じです」

「いい名前だね」

「あなたは?」

「俺は、三宮みつみややらか」

「やらか」

 静かに落ち着いた、澄み通る声で、恒星がなぞる。

「いい響きの名前ですね」

 やらかは、詰まりかけた息を吐き出す。

「……倫太郎先輩とは、同じ大学だったんだ。まさかこんなところで、先輩の従弟に会うなんて、びっくりだな」

 たはは、と笑いながら、やらかの内心は汗にまみれていた。

(マジでこんなところで先輩の従弟に会うなんてびっくりっつうか、自己紹介するんじゃなかった。どうしよ、ゲイバーに俺がいたって先輩に話されたら……いやいや、そもそも先輩俺のこと覚えてないかもだし……でも、覚えてたら? 大学時代よく絡まれたのってもしかしてとか思われたら。たしかに、先輩のことは好きだったけど。でも、あの頃の俺は、別にそういうんじゃなかったのに。でも待てよ、そもそもこの子が先輩にカミングアウトを——)

「隣。いいですか」

「え」

「やらか先輩の隣。先約ある感じですか」

 やらかの右隣の席の背もたれに、恒星が手を添えながら、そっと首を傾げる。

「先輩って」

倫兄りんにい……倫太郎さんと同じ大学だったんですよね。俺も今、その大学に通ってるんで、やらかさんは、先輩でしょう」

「は、はぁ……まぁ、そうなる、か?」

「先約はないぜ、座れよ、恒星クン」

 振り向けば、さっきまで喚いたり泣いたりで忙しくしていたはずの小野瀬が、水を得た魚のように生き生きとした顔をしていた。

 やらかが苦味たっぷりに小野瀬を睨むと、彼はいっそうにったりと笑む。新しいおもちゃを与えてもらったこどものようだった。

 やらかは下手を打つ前に、できることなら今すぐにこの店を去ってしまいたかった。だが、やらかのいない場であることないこと吹き込まれる方が困る。

 恒星はやらかの右隣に、一席も間を空けず腰を下ろした。

「先輩は、なに飲んでるんですか」

「ギブソンだけど」

「じゃあ、俺もギブソンでお願いします」

「はいよ」

 ママが手際よくグラスを用意する間にも、小野瀬が水嶋の向こうから話しかけてくる。

「なぁ、恒星クン。一応聞くけど、ここがどういう店かは」

「ゲイバーですよね」

「うんうんよしよし、分かってるならよろしい。大学は。何年?」

「二年です」

「二年って、十九歳!?」

「四月五日に誕生日を迎えているので、二十歳です」

「それでもお酒飲めるようになったばっかでしょ。うわぁ、俺からしたらもう赤ちゃんだよ」

 二十歳になりたての若い客は、まったくいないわけではないが珍しく、テーブル席の方からも好奇の視線がちらちらと向く。

「……それなら、もっと弱いお酒の方がいいんじゃないの。ママ、そのギブソン、俺がもらうよ」

 恒星はこのバーの趣旨を理解した上で、ここに来ている。酔って潰れて食い物にされたところで自己責任といえばそうだし、もしかしたら、そんな展開を望んでいないとも限らない。それでもなんとなく放っておけない気持ちになり、やらかは作りたてのギブソンが注がれたグラスに手を伸ばした。が、それより先に、恒星がグラスを手に取る。

 恒星はグラスの縁に唇を添え、立派な喉仏を上下させる。

「先輩、このお酒が好きなんですか」

「え? ああ、まぁ……」

「覚えておきます」

 青海がかった瞳が、少し湿った唇が、わずかにほころぶ。口端にちょこんとあるほくろが、妙に艶かしかった。

「なかなか口説くねぇ、恒星クン。いいじゃねぇか、五歳差なんてちょうど盛り上がるくらいの歳の差だし」

「小野瀬さんはちょっと黙っててくれる?」

「なんだよ、俺はやっちゃんのことを思ってだなぁ——」

「夜行の末に」

 恒星が、言う。

「ですよね、その本。似鳥飛香にたどり あすかの」

 恒星の視線がいつの間にか、やらかの手元に注がれていた。

「あ」

 倫太郎の縁者を前にするにあたって最も気まずいアイテムがそこにあることを、やらかはすっかり忘れていた。

 フリーズしてしまったやらかより先に、余計で厄介な小野瀬が嬉々として身を乗り出す。

「お、恒星クンも似鳥飛香ファン? やっちゃんもそうなんだよ。しかも、古参オタク」

「ちょっと、何勝手なこと言ってんの」

「お前がここで本読むの、似鳥飛香の新刊出たときだけだろ」

「そ、それは、たまたまというか……」

「それに、言ってたじゃねぇか、俺は似鳥飛香の一番のファンだーって」

「は」

「してたねぇ。二ヶ月前に」

 水嶋が、黄金の酒が注がれたグラスを優雅に揺すりながら、こくこくと頷く。

「あの日もやっちゃん、今日みたいに、似鳥飛香の新刊読んで、飲んで、飲みすぎて、酔っ払って」

「枝豆プチプチ押し出しながら、俺が似鳥飛香の一番最初のファンだ! とか。でも、作風が昔と少し変わった! とか、語ってたよなぁ」

「うっそぉ……」

 学生時代よりもずいぶんと筆が早くなったようで、似鳥飛香は二ヶ月に一冊、ときにはそれより短いスパンで多様なジャンルの小説作品を発表する。

 二ヶ月前の晩冬、似鳥飛香は遠恋をテーマにした美しい純愛小説を発表した。発売初日から売れに売れ、すでに映像化の噂も出ているほどだ。

 あの日、やらかはいつもどおり、仕事の休憩時間に市の図書館サイトへアクセスし、新刊が登録されていないのを確認し、退勤後書店で本を買ったその足でバーを訪れ、その本を読んだ。時々、ママや馴染みの面子である水嶋、小野瀬と談笑しながら、いつもよりも度数の高い酒を飲みながら。その記憶はある。

 ただ、酒をある程度飲んでから翌朝までの記憶が、やらかにはなかった。

 自宅には無事に帰ってきていて、二日酔いも酷かったから、よっぽど飲んだのであろうことは分かっていた。だがその次にバーを訪ねた際に、ママも、水嶋も、小野瀬もとくに弄ってくることも咎めてくることもなかったから、特にやらかしてはいないと思っていた、のに。いっそあのときに弄ってくれていたら——。

「作風。変わりましたか」

 ほころんだままの青みがかった瞳が、じっと、やらかを見つめる。

 倫太郎は、家族には作家を目指していることを話していない、と言っていた。家族仲が悪いわけではないが堅実派なため受け入れてもらえないだろう、と言っていた。

 だが、おそらく。従弟である恒星は叔父が作家であることを、知っている。倫兄、と呼ぶくらいだ。特別親しかったのかもしれない。

「……まぁ、少し? でも、書いていくうちに画風とかって変わっていくものだったりするしさ。漫画とかもそうじゃん。そのときは、それを過剰に感じちゃってただけだと思うよ。似鳥……先生が恋愛小説出したの、初めてだったし」

 やらかは変な汗をかきながら、それでもどうにかにこやかに答えた。

 恒星は、しばらくなにも言わず、ただじっとやらかを見つめていた。

 すべてを見透かすようなまっすぐなその眼差しに、やらかは耐えられなくなり、そうっと逸らそうとした。ら。

 恒星は、やらかの顎に、人差し指の背をそっと添えた。

「やらか先輩って、かわいいですね」

 くつり、と低く喉を鳴らした二十歳の青年は、辛いも苦いも美味いも言わずに、ギブソンをゆっくりと、飲み干した。

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