8
女性型アンドロイドの浮かべるやわらかな笑みは、しばしばそう喩えられる。
しかし、いま目の前に座っているアンドロイドのそれは、森閑として暗い部屋の雰囲気と相まって不気味の様相を呈していた。まるで恐怖小説に出てくる人形の館へ迷いこんだみたいだ。しかもここにある人形のなかには、本物の魂が宿っている。本物の、死者の魂が。
「死者と相対するのが怖いのですか」
この拠点の長と名乗るアンドロイドはぼくを見上げて言った。
「そんなことはない」ぼくはかぶりを振った。「ところであなたは先ほど、この拠点の長であると言いました。ではここ以外にも拠点があると?」
「ええ。われわれは世界じゅうに拠点を持っています。ですが各拠点が干渉し合うことはありませんし、共通のリーダーがいるわけでもありません。われわれは一個の巨大な共同体なのです」
「そして、あなたはこの拠点を率いている、と。あなたの名前は?」
「そうですね。アンディ、とでも名乗っておきましょうか」
アンドロイドだからアンディということか。取って付けたような名だ。ぼくは訝るような眼差しを彼女に向ける。
脳内の補助コンピューターは先ほどからずっとアンディをスキャニングしているが、該当する個人情報データがなかなか見つからず、視界の隅にはアンドロイドのシリアルナンバーが表示されるのみである。
すると、ぼくの考えを読んでいるかのように、アンディが言う。
「私の正体をつきとめようとしても無駄ですよ。この部屋に私はいませんからね。それからあなたの目の前にいるアンドロイドは、私が遠隔操作によって動かしているものです」
なるほど、どうりでいくらこのアンドロイドをスキャンしてみても、個人情報が得られないわけだ。それに考えてみれば、いきなり懐に飛びこんできた部外者にそうやすやすと姿を明かすリーダーなどいるまい。ぼくは補助コンピューターに命令し、スキャニングを中止させた。
それから室内をもういちど見渡してみる。割れた窓、ひび割れた壁と床、階段、そしてアンドロイドの背中から伸びる二本のコード。一本は充電用のものだが、もう一本はおそらく遠隔操作用だろう。だとすれば、このコードの先にアンディを操作する者がいるに違いない。ぼくはコードの行き先を目で追いかける。
二本のコードは階段の端を慎ましやかに二階へと進んでいる。
あそこをのぼった先にこの拠点の長がいる。ずっと知りたかった真実がある。だが焦ってはいけない。まずは相手の用意した土俵に上がらねば。ぼくは逸る気持ちを抑え、言った。
「オーケー。あなたがたいそうな恥ずかしがり屋だということは理解しましたよ、ミス・アンディ」
「ミスは要りませんよ」アンディはまた微笑みを浮かべた。「そろそろ本題に入りましょう。あなたはなにをしにここへ?」
「私がここ来たのは、あなたに訊きたいことがあるからです」
すると、アンディは間を置いてから答えた。
「なるほど。いいでしょう。私の知っていることであれば、お答えします」
「ありがとう。では、単刀直入に言います」ぼくはアンディの目を見て言った。「あなたがた転生者とは、いったい何者なのですか」
「その問いに対する答えを、あなたはすでに得ているのではありませんか」
「では、やはり転生者はいちど死んだ人間なのですね」
「肉体の限界を以て一度目の死とするのならば、われわれはいちど死んだ人間ということになるでしょうね。ですが、われわれの魂は肉体が果ててもなおこの世に留まり、いま機械の肉体に宿っている」
「肉体が死してなお魂が生き続けるなんてことが、本当にあるのですか」
古来、魂とは肉体の死後も存在し続けるものと考えられていたらしい。しかし、時代は変わった。いまや世界の総ネット社会化は成し遂げられ、世のほとんどの謎は素肌を暴かれることとなった。そうして、宗教は死に、呪術も絶えた。人類はクリスマスを祝うことも、新年の参拝もやめてしまった。そんな世のなかで、肉体の死後も魂が生き続けるなどというのは、あまりに前時代的すぎる考えだった。
しかしアンディは言った。
「魂は肉体を離れても存在し続けます。世界にあまねく普及したネットワークがそれを可能にしたのです」
「それはどういう意味です?」
「この世界のほとんどの人間は、脳内に補助コンピューターを埋めこみ、自身の記憶をデータ化してコンピューター内に保存しています。それに補助コンピューターは知の恒常性プログラムを用いて人の脳や意識にまで作用し、個人的な神まで用意する。わかりますか。人間の脳とコンピューターとは、深く、強く繋がっているのです。ではそうした状況下で肉体が死ぬとき、脳内ではどのような働きが生ずると思いますか」
「もちろん、死にたくない、生き続けたいという思いが生じるでしょうね。本人にその気がなくとも、人が生物である以上、それは必然的に生ずるもののはずだ」
「そのとおりです。人間は大往生のときでさえ、顔には微笑みを湛えながらも、無意識裡に死を拒む。そして前時代の人間は死を前にしてなす術がなかった。投薬や延命治療などはあっても、最終的には肉体と精神の死を甘んじて受け入れるしかなかったのです。では、現代ならばどうでしょう。肉体の死が迫り、死にたくないという衝動が脳内に生ずるとき、人間の意識はどのような選択肢をとるでしょうか」
「意識を、補助コンピューターに移行させる」
それはリツが提唱していた仮説であったが、しかしアンディは首を横に振った。
「惜しいですね。正確には、意識を含む脳のすべての機能が補助コンピューターに引き渡されるのです」
「そんなことが可能なのですか」
「あなたがただってすでに行っていることなのですよ。いまや誰もが脳の機能の一部を補助コンピューターに担わせています。なぜならそれが技術的に可能だから。要は程度の問題なのです。重い荷物の半分を他者に預けるのか、それともすべての荷物を預けるのか、それだけの違いです」
「しかし、あなたの言うとおり脳の機能のすべてを補助コンピューターに引き渡せるとして、それらの機能は正常に発揮されるのですか」
「もちろんですとも。ハードウェアが脳から補助コンピューターに変わるだけのことですから。さらに言えば、補助コンピューターに移し替えられた『脳』というひとつのシステムは、その後ネットワーク上に放たれ、サーバーからサーバーへと流浪していく。誰にも気づかれぬようひっそりと、途方もない時間をかけて。この世界には、そうした精神の旅路を行く者が数多くいるのです」
リツが指摘していた、世界じゅうのデータ総量の八割を占めるブラックボックス。あれは死者たちの『脳』という自律思考システムだったのだ。
しかしここで、ぼくはひとつの疑問に突き当たる。かつて天部シキ博士が提唱していた脳内のエンタングルメントの仮説。あれはぼくらの意識が、生身の脳と機械の要素が複雑に絡み合い、もつれ合った結果生じた一つのカオスであるというものだった。いっぽう、アンディは肉体の死と同時に脳のすべての機能が補助コンピューターへ移行されるという。ならばそのとき、脳と機械のエンタングルメントから生じた意識は無事でいられるだろうか。いまこうしてぼくと話をしているアンディなる人物の意識は、本当に再現されているのだろうか。いや、そもそも目の前にいるのは、果たして本物のアンディなのだろうか。
「得心が行かない。そんな顔をしていますね」アンディは笑った。「仕方ありません。にわかには信じがたい話ですし、それに当事者である私たちでさえ、問題の全容を掴めているわけではないのですから……とにかく、本物か偽物か、私という存在はいま機械の身体にふたたび甦った。その事実を受け入れるしかありません」
「たしかにそのとおりかもしれない。しかし、これまで流浪の民であったあなたがたが、なぜいまになって肉体を獲得しようと思ったのか、そこがわからない」
「われわれが機械の身体を得た理由。それを説明するには、まずあの黒服の転生者についてお話ししなければなりません」
黒服の転生者とは、新次元機工社の東京本社ビルで銃撃戦を繰り広げた者たちのことであった。なんの言葉もためらいもなく、人間に向けて銃を構える彼らの姿をぼくは思い出す。ぼくの仲間たちを次々と殺し、ほとばしる血を自らの黒装束に染みこませてゆく悪魔。あるいは亡霊。とかく、危険極まりない存在であることは間違いなかった。
「彼らはわれわれのなれの果てなのです」
アンディは目を伏せて言った。
「なれの果て、とは?」
「ネット上に放たれたデータとしての私たちは、自分だけの安らかな場所を求めて世界じゅうのサーバーを転々とする。しかしながら居場所を変えるたび、データを移し替えるたびに、われわれは劣化していくのです。それはちょうど、理性や感情を日々擦り減らして生きていく感覚と似ている。そして理性と感情を削り取られたあとに残るのは、衝動だけです。彼ら黒服の転生者は衝動以外のすべてを失った、飢える者たちなのですよ」
「では、あなたがた白服の転生者も、今後黒服の者たちと同じようになってしまうおそれがあるということですか」
「そのとおりです」アンディは頷いた。「われわれはこれまでの間、彼の者たちとネット上で目に見えぬ戦争を続けてきた。彼らが衝動に任せて好き勝手に振舞い、誰かを傷つけてしまうことを防ぐために。しかしわれわれの仲間もひとり、またひとりと彼らに取りこまれていき、ついにわれわれは彼らの勢いを止めることができなくなってしまった……」
「そして彼らはこの世界へと戻ってきた。黒服の転生者として」
「そう。その転生者という呼び名も、彼らが最初に言い出したものでした」
黒服の者たちはなぜ自らを転生者と名乗ったのだろうか。なぜ
「黒服の転生者が生まれた理由については理解しました。また、あなたの仲間が言っていた、『われわれは人間を傷つけない』という言葉の意味もね。しかしわからないのは、そんなあなたがたがなぜ世界じゅうのサーバーを壊して回っているのかということです。あなたがたがこのままサーバーを壊し続けて、ネット上の情報量が世界じゅうのサーバーの容量を超えるようなことが起これば、どうなると思いますか。すべてのサーバーがダウンし、すべての社会システムが機能しなくなる……まさしく地球の静止する日が訪れるのです。それがどれほどの意味を持つか、知らないあなたではないでしょう」
「もちろんです。こんにち取り沙汰されている世界規模の容量不足問題についてはわれわれも理解しています。ですがそれでも、いや、だからこそわれわれはサーバーを破壊しなければならない。黒服の転生者を止めるために」
「黒服を止めるため?」
ぼくの問いに、アンディは首肯した。
「黒服の者たちも、われわれも、基本的にはネット上を漂うただのデータです。いまはたまたまアンドロイドの身体に宿っているというだけでね。そしてあなたの言う、地球の静止する日が訪れれば、ただのデータに過ぎないわれわれはサーバーという器から溢れ出す情報のひとしずくと化すでしょう」
「待ってくれ。それじゃあまるで、あなたが死を望んでいるかのようじゃないか」
机に身を乗り出すぼくに、彼女は思惟像の微笑を浮かべた。
「そのとおり。われわれは黒服の転生者もろとも、自らを死に追いやろうとしている。われわれが欲しているのはデータと化してこの世に縛りつけられることではない。ただひとつの、かけがえのない死。それを求めて、われわれはサーバーを破壊しているのです」
「駄目だ」
ぼくは首を左右に振った。
「サーバーを破壊して、世界を止めるだなんて、許されない」
途端、アンディの顔から笑みが消えた。
「では、あなたはわれわれに生き続けろと言うのですか。肉体を失い根無し草となった悲しみを、孤独を、ネット上を飛び交う情報のノイズを味わい続けろと。そうしてやがて、理性も感情も失った哀れな存在になり果てろと、そう言うのですか」
「そうじゃない。そうじゃないが、駄目なんだ。世界じゅうのシステムが機能しなくなってしまったら、なにが起こると思う。混乱だ。それも、いまだかつてない大規模のものだ。混乱は戦争を呼び、戦争は死を呼び、そして死は闇を呼びこむ。あなたたちは世界を闇の時代に陥れようとしている」
「だけど、人は誰しもたったひとつの生と、たったひとつの死を望むわ」彼女は強い口調で言った。「私たちはそれを望んでいるだけ。そして私たちには、それを得る権利があるはずよ」
「だったらあんたは自分が死ぬために、ぼくらに泥水をすすれと言うのか。そんなのはご免だ」
ぼくは、きっとなってアンディの顔をねめつけた。
「ぼくらは、自分たちの身体を使って生きている。そう、生きているんだ。転生者だかなんだか知らないが、そんな得体の知れない奴らのためにこの身を削るなんてことはできない。死んだ人間よりも、いま生きている人間のほうが大事なんだ」
「私たちだって生きている。肉体が死んでしまっただけで」
「違う。そんなものは、生きているとは呼べないんだ。少なくとも、ぼくたちの世界では」
先ほどから頭のなかに浮かんでいる疑問、彼女が本物のアンディなのかという疑問が、じわじわと強烈さを増していくのがわかる。彼女の話によれば、意識は脳という自律思考システムの一部となり、肉体の死後も生き続けると言った。しかしその意識を含む自律思考システム自体、補助コンピューターのつくり出した幻でないという保証はない。そんな曖昧な存在である転生者たちの個人的な浄化に、世界じゅうの人々が巻きこまれようとしているのだ。
あってはならないことだ。止めねばならないことだ。技術保全機構の上級倫理官として。
すると、どこからか声がした。
「酷いわ。私たちは、生きて、ここにいるのに」
透きとおるような、女の声。だが、アンディではない。彼女の口は動いていなかった。ぼくは階段のほうを見る。この階段の先にいて、アンディを操っている主。彼女が言ったのだ。
さらに背後の鉄扉が音を立てて開き、アンドロイド、否、転生者の一団がぞろぞろと部屋に入ってくる。
ぼくは慌てて腰のホルスターからレーザー銃を取り出し、リツにコンタクトを取ろうとした。しかし、聴こえてくるのはノイズだけ。彼女の声はない。
通信を妨害されていたのか。しかし、いつから? 焦るぼくを煽るように、階段の奥から声がする。
「みんな怒っているのよ。あなたが私たちを否定したから」
階段を下りてくる足音が聴こえる。ゆったりとした調子で、一歩、また一歩と、自らの足取りを確かめるように。あるいは、焦らしつつ、確実にぼくを追いつめようとするかのように。
「ねえ、私がなぜふたたび肉体を得たのかわかる?」
ねえ。その言葉に、その声色にぼくは、はっとする。補助コンピューターの奥にしまいこんだはずの数々の記憶が、またたく間に、鮮明な色彩をもって目の前に現れる。
「私が転生したのはね、あなたに会うためなのよ。あなたとの約束を果たすためなのよ、コウ。でもあなたは約束を守ろうとはしてくれなかった。それどころか、私を否定した」
暗闇から足先が伸び、次いでふくらはぎが、太腿が、腰が、胸が、そして首筋が露わになってゆく。
「まさか、きみは」
ぼくの言葉を遮って、彼女は言う。
「嘘つき」
最後の一段を下りたとき、艶やかな黒髪が、冷たい瞳が、ほんのり赤く色づいた頬と唇が明らかとなる。
「ムイ……」
現れたのは、間違いなく六道ムイその人であった。特注であつらえたのだろう。その
彼女は冷ややかな視線をこちらに向け、右手に持つ拳銃を構えた。年代物の実弾銃だった。ぼくもとっさに銃を構えようとしたが、遅かった。彼女の放った弾が、手にしているレーザー銃を弾き飛ばした。
「ねえ、コウ。あなたはいまここにいる私が、本物の六道ムイだと思う?」
ムイの言葉にぼくは答えることができず、彼女の顔が失望の影に覆われる。
「きみは……ムイなのか」
「私が訊いているのよ。答えなさい。私は誰?」
一歩ずつ踏み出してくるムイと、その背後に並ぶ転生者たち。ぼくは引きつった表情とともに後退りをし、壁際へと追いこまれる。
「答えなさい。私は誰?」
「きみは……きみは……」
頭のなかに重度の混乱を示す警報が鳴り響き、視界は大量の赤文字によって埋め尽くされる。心臓が高鳴り、息が詰まる。頭がまったく回らない。もう駄目だ。そう諦めかけたとき、通信端末を通じてリツの声が聴こえてきた。
「窓から逃げなさい」
その言葉に、ぼくは考えるより先に動いていた。かたわらの窓ガラスの割れたところから、建物の外へと飛び出す。その瞬間、ムイが発砲。弾はぼくの脇腹に撃ちこまれる。
激痛が全身を駆け巡り、ぼくは絶叫しながら地面をのたうち回る。
「追手がそっちへ向かっている。お願い、走って、コウ」
リツに言われるがまま、ぼくは足を踏ん張って立ち上がり、走り出す。両手で押さえている脇腹からは熱い血がどくどくと流れ出し、額からは冷や汗が噴き出てくる。
「辛いと思うけど、頑張って」リツは言った。「あなたがあの建物に入ったとたん、あなたの補助コンピューターを捕捉できなくなってしまったの。あの建物内にはなんらかの妨害電波が流れていたのだと思う。建物のなかでなにがあったの?」
なるほど、リツとコンタクトが取れなかったのは妨害電波のせいだったのか。衛星経由のスキャンでムイの反応が検知されなかったのも、もしかするとその電波のせいなのかもしれない。
「ムイが……彼女が還ってきたんだ。転生者として……」
傷む腹部を押さえながらぼくは言った。
「いったいなにを言っているの?」
リツの言葉は、しかしぼくの耳には入ってこなかった。
「彼女は転生したんだ。ぼくとの約束を果たすために。ぼくにかけた呪いを、成就させるために」
開けた高台に出たぼくは、奥の断崖絶壁に設けられた、錆びついた階段を下り始める。しかし、劣化のせいだろうか、途中で階段が寸断されており、それより先に進むことができない。
来た道を振り返ると、白服に身を包んだ転生者たちが階段を下りてこちらへ向かってきていた。
「逃げろ、リツ」
「ちょっと待って。なにを言っているのよ」
「早く行け。きみだけでも生きて帰るんだ」
「嫌よ。あなたを連れて帰る」
「いいから行け」
ぼくは叫んだ。頭のなかには、死に魅せられたリツの、揺れる瞳が思い出されていた。彼女だけは、絶対に死なせてはならなかった。
しばらくの沈黙のあと、リツは答えた。
「わかった。でも、必ず戻ってくる。絶対にあなたを助けるから」
そして船のエンジンがかかる音を最後に、通信が途切れる。行ったか。ぼくは血のついた手で額の汗を拭い、すぐそばまで迫っている転生者たちと、それから高台に立つムイを見上げる。
彼女になにかを言わなければならない。そんな気がしたが、言うべきことが見つからなかった。いつもこうだ。肝心なとき、ぼくはなにもできずに、逃げてばかりいる。
しかし、ここで捕まるわけにもいかない。いまは、逃げなければ。
ぼくは傷口を強く押さえ、大きく息を吐いてから海に向かって飛びこんだ。
最後に見たのは、恨めしそうなムイの顔だった。
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