あなたも私も、欲の虜(とりこ)。

今は当然の言葉として定着した「事故物件」。
そこを舞台に、心霊現象と、現実の人間の事件とを、男女ともに避けられない性欲という1点でリンクさせた。素晴らしく耽美、かつ現実的な物語だと思いました。
快楽を知った人間は、それを求め続けてしまうという悲しい性。
読み終わったあとは、ホラー独特の恐ろしさとともに、人の業の持つしみじみとした悲しさ、哀れさも感じました。