悪魔のDilvil(デルビル)の憂鬱

全ての事柄は数字で評価されるようだ。

生まれてきた体重

健康状態の数値

知能指数

体重

年齢

出産数、出生率、

入学数、合格率、

販売数、高収入、低収入

幸福度、

事故数、死者数、

いくら売り上げた。

何人が生まれた。

今日も戦争で何人死んだ。

事故で何人が死んだ。

数が大きければ、

喜ぶか、悲しむか

数が小さければ、

嘆くか、安堵するか、

数字が判断基準。

あの犯罪者も何人殺したかで英雄か？

数字一つ一つに意味があるんだよ。

その一つに君もなったら、

その一つに君の大切な人もなったら、

百の命と、一の命、

どちらも大切だ。

だが、

百の命が尊いと思われる。

君は、

どうだろう？

どちらが尊いかな？

一に君の大切な人の命なら、

百を選ぶかな？

一を選ぶかな？

哀れなき人間のエゴ。

悲しき人間の罪。

数字の中の心理を覗いてみたら

そこには一しかない。

教えてくれよ、

なぁ、

君は人間なんだろ？？

人類が明かした罪の数はいくつかな？