第十二話 静寂の朝

気づけば四人は、古手神社の境内に立っていた。

朝日が差し込み、ひぐらしの声は聞こえない。代わりに、すずめのさえずりが響いていた。


沙都子は泣きながら梨花に抱きつく。「……本当に、終わったのね?」

梨花は微笑んだ。「ええ。もう鐘は鳴らない。私たちが未来を選んだから。」


圭一が頭をかきながら言った。「なぁ……これってつまり、俺らが勝ったってことでいいのか?」

レナが笑った。「うん。みんなで勝ったんだよ。」

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