第十一話 2人の答え

圭一とレナは互いにうなずいた。

「俺たちはもう繰り返さねぇ!」圭一が叫ぶ。

「そうだよ。過去に囚われてちゃ、前なんて向けないよ!」レナの声が重なる。


梨花と沙都子は互いに手を握り合い、同時に答えを口にした。


「繰り返しも、崩壊も選ばない!」

「私たちが欲しいのは……“未来”よ!」


その言葉が響いた瞬間、制御装置が轟音と共に爆発した。

赤い光は掻き消え、鐘の音も止んだ。

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