夢の残り香
みぃ
ゆめのあと
贅沢な退屈を抱え
微睡む世界に
思わせぶりな太陽が射す
深く 深く
静かなる 光陰を吸い込み
手のひらから
流れてゆく 時の砂を眺める
森の奥から
音忍ばせる 啄木鳥の
規則的な響きだけが
この無為を破る
空には
ゆるやかに深く
心を映すように渦をまく 雲
ああ、なんという
はなやか かつ
さわやかな あさだろう
それはきっと
鮮やかな 昨夜の夢を溶かした
名残かもしれない
ゆらいで ゆられ
かろやかなる ステップ
どこまでも 優しい
«だいすき»といえる
こころひとつ
それは紛れもなく
いつわりのない
躊躇うまもなき
ほんとう
夢の残り香 みぃ @miwa-masa
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