四季折々の心情を詠んだ連作短歌。ここ最近は温暖化も加速し、古き良き日本の四季もなくなりつつあると痛感しますが、日本人として季節の変化を感じ取る心は失いたくないものですね。この作品には、硬軟とりまぜて、四季の折々に感じたことが自由に短歌として詠まれています。個人的には、「栗ご飯 栗の甘露煮 モンブラン 栗きんとんは 胃袋の中」がお気に入りです。完全に脳が食欲に支配されている様子がよく伝わってきます。日本の四季を愛する方に読んでもらいたい句です。
四季を題材にした連絡短歌です。春から始まり、順番に四季の歌が詠まれていきます。風景や季節感とともに、誰かあるいは自分自身との関係性が一年を通して変化していく様子も楽しめます。青春の輝き、人生のほろ苦さを十作の短歌から味わってみてほしい作品です。