2013年震災被災地沿岸部における異星人遭遇体験(第3種接近遭遇(CE-III))の記録
【特集ドキュメント】
「光る猫の先に、なにかがいた」
――2013年、震災被災地沿岸部における第3種接近遭遇(CE-III)の記録
取材・構成:編集部(2018年9月/『月刊メガラニカ』別冊)
※当時、筆者が取材・構成した記事です
▍1 その夜、あいつらが「降りてきた」
夜道に猫がいる。
光っていた。それだけなら、よくある話だ。
だが、その先に「猫じゃないなにか」がいたとしたら?
しかもそれが、人類の認識を超えた、異星の存在であったなら?
取材に応じてくれたのは、いずれも岩手県出身の男性2人。
仮にAさん(当時30代前半)とBさん(当時20代後半)としよう。
彼らは震災後、ボランティア活動を通じて知り合い、
以後も地元の復旧作業や沿岸部の夜間パトロールなどに協力していた。
2013年のある晩、ふたりは軽トラックで被災住宅跡の見回りをしていた。
津波で建物が消えたまま、空き地となっている区域。
あの夜、彼らが出会ったもののことを、いまも詳細に話せるのはふたりだけだ。
▍2 「光ってる猫が、ずっと見てた」
Aさんの話:
「俺が最初に気づいたんですよ。
車道脇の土手に、なんか“光ってる猫”がいたんです。
目が反射してるとかじゃなくて、全身がぼんやり青白く光ってる。
静かにこっちを見てて……で、そいつが、すーっと歩いてったんですよ。
気になってね、追ってみようって話になって……。」
猫を追ったその先にあったのは、普段は何もないはずの空き地。
そこに「大きななにか」があったという。
Bさんの話:
「でかい物体があったんです。
真っ黒で、縁がよく分からない。
でも、あきらかに“そこにある”っていう圧があって。
その瞬間、全体がものすごい光に包まれた。
白とか青とか紫とか、色が切り替わる光。
ただの明るさじゃなくて……熱いんです、光そのものが。
肌がヒリヒリして、でも目が離せなくて……」
その光の中に、動く影があった。
人間ほどの大きさ。
だが、腕の代わりに、蛸かイカのような触腕を複数持ち、うねるように動いていた。
▍3 幻視の中で
AさんとBさんは、その光の中で同じ体験をしたという。
「幻、というか、脳に直接送り込まれてくる感じです。
自分が、何か巨大な触手に飲まれて、背骨を折られて、臓器を潰されながら消化されてく……
その感覚がリアルにあって、激痛を通り越したあの感覚⋯今でも悪夢でフラッシュバックするんです」
(Aさん)
「あと、“声”です。
自分たちの声、日本語みたいなのが聞こえるんですけど、意味がわからない。
ただ、ひとつだけはっきり聞こえた言葉が
『喰う』
でした。何回も、何回も、『喰う、喰う、喰う』って繰り返してました」
(Bさん)
そのとき、ガサガサと音がした。
光が消えた。
ふたりはその原因をはっきり見た。
それは、4匹の狸だった。
▍4 猫の頭が開いた。そしてその隣にいた「もうひとつ」
狸が現れた直後、すべてが止まったように感じたという。
幻視が消え、光が一瞬で消えた。
ふたりは呆然としたまま、あたりを見た。
「……いたんですよ、あの猫が。三毛猫で、胴体の模様が同じでした。
でも、頭が裂けてた。真っ二つって意味じゃなくて、
“花が開く”みたいに上下左右にめくれてて、そこから触手が出てる。
しかもその横に、見たことないものが立ってた。」
(Aさん)
その“もの”は、身長は成人男性ほど。
だが人間ではない。
タコのような質感の肌、巨大な頭部を支える異様に長い複数の触腕、人工的な装置を身につけていた。
「古典的火星人の現代風リブートのような」――Bさんはそう形容した。
おそらく目は合ったが、真っ黒でなにを考えているのかまったく分からなかった。
その背後には、大きな、材質不明の円盤。
色とりどりの光点がいくつも点滅していた。
▍5 狸が消え、ふたりは逃げた
「俺たちは本能的に、狸が出てきた雑木林に飛び込んだんですよ。
もう逃げるしかないって。まず狸がすぐに踵を返して雑木林に引っ込んだので、そのあとを追うように。
枝とかに当たって怪我したけど、振り返ってる余裕なかった。
森の中で這って、倒れて……」
(Aさん)
しばらくして、また強烈な光が森の背後で一閃したという。
それきり、あの“なにか”は姿を消した。
ふたりは、森の奥で身を伏せたまま、
肌の火照りと猛烈な眠気に襲われ、そのまま意識を失ったという。
▍6 夜明けと「後遺症」
気がつけば、そこは普通の夜の雑木林だった。
空き地に戻っても、あの大きな物体も猫も狸もいない。
だが、終わっていなかった。
その後、Aさん・Bさんともに、顔・首・手の露出部位に原因不明の皮膚疾患を発症。
アレルギーや紫外線障害に近いが、症状は重篤で、再発を繰り返す。
現在も治療を続けているが、明確な診断はついていない。
また、苦痛を伴う悪夢のフラッシュバックを恐れ、重度の不眠症が続いている。
生々しい感触が忘れられないという。
強いストレスの影響で、おふたりは、失礼ながら実年齢よりもかなりやつれてしまっている。
▍7 「狸が救ってくれたのかもしれない」
Bさんの言葉が、最後に強く印象に残った。
「あの4匹の狸が出てこなかったら、
たぶん俺たち、あの“喰う”ってやつに飲まれてましたよ。
だから、狸に助けられたんです。
獣か、守り神か、わかんないけど。
あいつらが来た瞬間、空気が変わったんです」
いま、その空き地は太陽光発電施設になっている。
あの夜にいた猫も火星人も、なにひとつ痕跡は残されていない。
だが、彼らふたりの皮膚の炎症痕と、眠るたびに繰り返される「喰われる幻覚」が、すべてが“現実に起きた”ことを物語っている。
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