今朝は比較的よく眠れた。議長にもらった薬のおかげかもしれない。7時に起き、いつものように簡単な身支度を整えた。

朝食は、乾燥肉のシチューとミネラルウォーター。今日はジェダイ評議会の会合がないため、私は公に空いた時間を、議長の秘密の任務のための準備に充てることにした。

午前中は、聖堂の奥深くにある古代シスの遺物に関するデータの解析に没頭した。このデータは、単なる歴史的記録ではなく、フォースの闇の側面を具体的に扱う技術的な情報を含んでいる。

解析を進めるうちに、私の周囲のフォースがわずかに歪んでいるのを感じた。まるで私自身が磁石のように、周囲のフォースを暗く、重いものに変えているようだ。

ちょうどその時、廊下をメイス・ウィンドゥが通り過ぎた。彼は私の部屋を一瞥し、そして突然立ち止まって、私をじっと見つめてきた。その鋭い視線に、私は背筋が凍った。

「アナキン、最近の君の行動は規則性に欠ける」と彼は静かに言った。「ジェダイ・ナイトとして、君の存在は安定していなければならない。君の内側に乱れがあるようだ」

私はすぐに平静を装い、「任務と疲労です、マスター」と答えた。彼はそれ以上追求せず立ち去ったが、彼のフォースは私を疑っていることを示していた。彼の疑惑が、私の中の反抗心をさらに強める。

午後の日課は、ジェダイの目を逃れるためのツールの調達だった。私は普通のローブ姿に着替え、コルサントの裏通り、シャドウ・タウンにある非合法なジャンク・ショップを訪れた。そこで、議長の任務で使用するための非登録の通信スクランブラーと、聖堂のセキュリティを一時的にバイパスするための小型ハッキングツールを闇で購入した。

店主は一目で私をジェダイだと見抜いていたが、高額なクレジットを見て口を閉ざした。ジェダイ・ナイトとして、法を破り、裏社会と取引しているという事実は、私自身のアイデンティティを深く傷つける。だが、パドメを守るという目的のため、この自己犠牲は避けられない。

聖堂に戻る途中、訓練中の若いパダワンたちを目にした。彼らを見ていると、自然とアソーカのことを思い出す。アソーカが私を離れたとき、私は深く傷ついた。彼女がもし今ここにいたら、私の現在の行動を見て何と言うだろうか。きっと、私の顔を一発殴り、「マスター、何をやっているんですか！」と叫ぶに違いない。

夕食は聖堂で一人、簡単に済ませた。パドメには、今日も重要な任務で会えないと伝えた。彼女との間に壁ができ始めているのを感じるが、この秘密は彼女を守るためのものだと信じている。

夜遅く、私は新しく買ったスクランブラーを使って、最高議長に秘密裏に報告を行った。調査の進捗を伝え、次のステップについて尋ねた。議長は私に、シスの遺物の知識を利用するためには、まず恐怖と怒り、つまりジェダイが否定する感情を受け入れる必要があると説いた。

「君の愛するものを守る力は、ジェダイの教えを捨てた先にしかない、アナキン」

彼の言葉は、私の心の奥底の恐怖と絶望に直接響いた。私は今、完全にジェダイの道から逸脱した。もう引き返すことはできない。この秘密を抱え、フォースの光と闇の間に立つ孤独な戦いが、今、始まったのだ。