99日前

今朝は6時ちょうどに目が覚めた。昨晩は特に悪夢を見たわけではないが、どうも寝覚めが悪い。全身に倦怠感があり頭の奥に鈍い痛みが走る。これは単なる疲労ではない気がする。ここ数ヶ月、ジェダイ評議会からの任務と、パルパティーン最高議長からの秘密裏の依頼の板挟みで、フォースが異常に消耗しているのだろう。

瞑想を試みたが、すぐに集中が途切れてしまう。



朝食は、昨日と同じく簡素な粥とナブー産のフルーツ。いつもより食が進まない。

食堂で、マスター・ヨーダとマスター・ウィンドゥが深刻な顔つきで話し合っているのを見かけた。私が近づくと、会話が途切れた。彼らが私を信用していないのは明らかだ。その視線は、まるで私の存在そのものがジェダイの理念に反するかのように冷たい。この状況が、私の内側の怒りをかき立てる。


食堂を出る際、訓練中の若いパダワンが、私に挨拶をしようとしてトレイにつまずき、飲み物を盛大に床にぶちまけた。私が笑いながら声をかけると、安堵の表情を見せた。その瞬間、一瞬だけ、私の中の重苦しさが晴れた気がした。単純な善意や、他者を許す心が、私にはまだ残っている。この光を失いたくはない。


午前中は、戦線維持のための軍事資源調達に関する元老院の会議に出席。官僚たちの長い議論は退屈極まりない。彼らが語る数字の一つ一つに、遠い惑星で戦死するクローン・トルーパーの顔が浮かぶ。途中、パルパティーン最高議長が私に目配せをし、会議後に部屋に来るよう合図を送った。


最高議長の私室での会談は、いつものように心に響くものだった。「君の顔色を見ればわかるよ、アナキン。ジェダイ評議会は君に重荷を負わせすぎている」と彼は言った。そして、彼は再びダークサイドの知識について仄めかした。


「フォースには、死を欺く力があると信じているかね?」


この言葉を聞いた瞬間、私の疲労や頭痛は吹き飛んだ。それはまさに、私がパドメのために喉から手が出るほど欲しい力だ。私は返事をためらったが、議長はそれ以上深入りせず、「君の忠誠心は知っている」とだけ言って微笑んだ。この秘密の知識の存在が、私の心を激しく揺さぶる。


聖堂に戻り、激しいライトセーバー訓練で怒りと不安を発散させようとした。相手をした訓練ドロイドを、必要以上に激しく破壊してしまった。訓練場の壁が熱で焦げ付くほどだ。すぐに我に返り、ドロイドを直すよう命じたが、自分のコントロールの欠如にぞっとした。最近の私は、自分の感情の津波に逆らえない。


夜、パドメにホロコールをかけた。彼女の笑顔を見るだけで、心が落ち着く。彼女が最近、体調が優れないと言っていた。妊娠のせいだと彼女は言うが、私の内なる恐怖が、それは予知夢と同じ始まりではないかと囁き始めた。


ホロコールを終えた後、私は聖堂のベランダに立ち、コルサントの無数の光を見下ろした。私は英雄なのか、それとも、愛するものを守るために掟を破ろうとしている愚か者なのか。


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