第11話 奪われたチキン入りパン
小鳥がさえずり、優しく光が差し込む
緑溢れる美しい広い庭園の中庭
「セリム皇子様と中庭で昼食なの」
それはウキウキと
嬉しそうに用意した二人分の食事を持ち
広い庭園、中庭に向かうヌルバヌ
「私が作ったチキン入りのパンに」
「キョフテ
スパイスがよく効いた肉団子に
ヤプラク・サルマス
ブドウの葉で米やハーブを包んだもの
冷製ドルマの定番
野菜に合わせた ひよこ豆のペーストのフムス」
「エスメラルダ…エスメラルダは外せないわね
アーティチョークのオリーブオイル煮など、オリーブオイルで煮込んで冷やした野菜料理」
ニッコリと幸せそうな笑顔になるヌルバヌ
二人で花を愛でながらの楽しい食事
当然、キスとか…あんな事とか…
薔薇色の…いけない想像が…
頭の中でオーバーヒートしそうな…ヌルバヌ
◇ ◇ ◇
「運びきれない分、お茶のセットは任せたわ」
「はい、ヌルバヌ様、簡易の湯沸かし器に
チャイ(ミルク紅茶)にトルココーヒーを入れるポット、ミルクに茶器もご用意は整えております」
「お菓子はアイヴァ・タトゥルス
マルメロを二つに切り分けてシロップで煮詰めて赤色に染めたものに
ギュルラチ …
薄いデンプンの生地を何層にも重ねて合わせ、温かい牛乳と砂糖に浸し、柔らかく仕上げたもの
マジュヌン
伝統的なソフトキャンディ…ペースト状のお菓子」
◇ ◇ ◇
「今日もセリム皇子様は動物達のお世話に
花のお世話をされているのでしょうね」
花を愛でながら、詩を作っているでしょうから」
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