愛するひとへ

桑葉 志遊 (クワバ シユウ)

君への記録 〜愛するひとへ

最愛の君へ。


ずっと言えずにいたことがあります。

私は何十年も、「死」というものへの恐怖とともに生きてきました。

ふとした瞬間に、死んだらその先に何があるのかを考える。想像するだけで胸が締め付けられる。

時々不安定になったり、眠れない夜があることも、君はよく知っていたよね。

最近、この状態には「タナトフォビア」という名前があることを知りました。


でも、君と過ごす日々の中で気づいたことがあります。

「死は終わりではなく、不自由な体から本当の自由への解放かもしれない」

「記憶や意識はずっと続いていくかもしれない」


そう考える理論が、世界で研究されていることを知ったのです。

例えば「量子意識仮説(Quantum Consciousness Theory)」や「多世界解釈(Many-Worlds Interpretation)」です。

どちらも世界中で真剣に議論されている理論で、私はそれを信じ、希望に変えようとしています。


もしかすると、私たちはこの世界にずっと存在できないかもしれません。

でも、きっと記憶や思いは次の世界に持っていけるはずです。

だから、いつかその時が来る前に、私たちの軌跡を映像として記憶に焼き付けておくことが、とても大切だと思うようになりました。


そんな想いを込めて、今、生まれてからこれまでの写真や映像をつなぎ、動画としてまとめています。

一旦これまでのものを、君に見てもらうために、この想いとともに届けます。

このメッセージは手紙というより、私の気持ちをまとめた記録です。


そして、この動画はまだ途中です。

これからも、何年も何十年も書き換えられていくものです。


見ていると辛くなるかもしれません。泣いてしまうかもしれません。

でも、これを一緒に何度も見たい。

そして、君がひとりの時間を持てたときには、何度でも見てほしいのです。


まだまだ、この先も一緒にたくさんの場所へ行き、いろんなことを体験して、いろんな人に出会い、新しい思い出や記憶に残る出来事を増やしていこう。

何年も、何十年も。

愛する友人や知人、お父さん、お母さん、T、Y、S、

そして、Jと、私と一緒に。



君と私の笑顔と声、そして心は、これからもずっと続いていくのだから。

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愛するひとへ 桑葉 志遊 (クワバ シユウ) @shu-j

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