第2話 エクスシアの仕返し
「どうして毎日セックスしないと死ぬのか、説明しよう」
この世界にはマナとエーテルが存在する
マナはすべての生物の命そのものだ。
どんな動植物にもマナは宿る。
そしてエーテルは
エーテルを燃料に、
という原理だが、そのとき
マナの波長の乱れが大きくなると、意識の形が保てなくなる。
「つまり、定期的にセックスして、将軍体内のマナの波長を正しい形に合わせなくちゃいけないということだ」
「ちなみにセックスする相手は人間か、
「……」
「機械相手じゃ気が進まないかい?」
そんなことはない。
むしろこれまでに見た女性よりも心を
「それともまさか、男相手のほうが良いと?」
「それはない」
「ま、失敗こそしたものの
ヤクモ
ただそれ以上に、どうしても
「エクスシアは今どうしてる」
「あの子は別の
「……本当に気にしてないのか?」
「……あのジハルド将軍が、心配を?」
ゲームでは散々戦った敵ユニット。
でも確かな人の心のようなものを感じた。
なので
「どうでもいい。案内しろ」
ヤクモ
「開けていいか」
「ジハルド様、
ドアが開く。
「どうぞこちらへ」
席に案内される。
「
「Yes、ヤクモ
事情はどうであれ、ジハルド様のすることは絶対です」
「それでも本当にすまなかった」
「……え」
エクスシアは
「体は
「問題ありません。
「では心の方はどうだ」
「…心」
しばらく
「ジハルド様のことを考えると、激しい
人形のような表情でずばりと言い放った。
「ジハルド様に
ですが性能は十全に発揮できます。」
「
「イエス。神の名の
「
「今からここでお前を
「っ……」
「
こいつの浅はかな強がりを許してはこいつ自身が
何せこのエクスシアはジハルドが
ゲームの話ではあるが。
「
「今の
やりたくなったらお前を
「……構わない」
「
必要以上の無茶をするな。もっと自分をいたわるのだな」
そして
「
ほんとにあの将軍ジハルド?」
「知らん。それよりも今の
「女の好みは?」
「ひどいブスでなければ
その後、
***
神王アマデウスが治めるバルディア
バルディア神国は、アルカナ共和国に
そしてゲーム【
しかしゲームの設定としてではなく、実際の国としてみると、バルディア神国はあまりにもいびつで、
国土は
老いも若きも次々と死んでしまう
つまり国民全員が、カルト信者なのである。
そして神王アマデウスは国民にこう宣言して、戦争を始めた。
『聖戦である。
神が愛する
そしてゲームだと、最後は主人公レオンが首都を
バルディア国民の言う【
そしてレオンがバルディア神国の国民を助けてめでたしめでたし、本当の救世主はレオン様でした、というオチがつく。
この世界を生きているジハルド本人には悪いが、個人的にあまりにもやる気の出ない話である。
もはや戦争に負けた方がハッピーエンド、だなんて。
「とんだクソゲーだな」
そんなことをぼやくのだった。
***
ドアを
おそらく
「入れ……ん? んん??」
入ってきたのはエクスシアだった。
バスタオル一枚巻いた、ほぼ
「何がどうしたというのだ」
「
「何を勝手な」
エクスシアは
「ジハルド将軍。
ゆえに」
エクスシアは
そしてベッドに
「
神王アマデウスの名の
将軍に
「待て! 何をする気だ!?」
「将軍を
レイプの仕返しだ」
機械
明らかにメカ。
それでも美しい女性だと思わせるのは、
エクスシアは
がちがちに固まった
「将軍、
エクスシアは表情を変えることなく、
「どうしたらいい?」
「——」
がちがちのバナナが半分しなった。
「やることは一つだろ!! やっちまうんだよ!! くそ、ちょっと
「やるって、こう……手刀でずばっと」
「
「い、いや。それはでき……」
「だめだ。もう性欲をコントロールできん。
***
「負けた。二回目も。悲しい」
「
エクスシアはとぼとぼ
(何の勝負だよ)
「気持ちよかったし、まあいいや」
と
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祈りの果ての殲滅天使<せんめつてんし> シャナルア @syanarua
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