祈りの果ての殲滅天使<せんめつてんし>
シャナルア
第1話 殺戮将軍に転生したら
一本のゲームのエンディングを見ていた。
タイトルは【
中世ヨーロッパ風ファンタジーで、悪の国と戦争する話。
特別な武器作ったり、レジスタンス率いたりして、敵のメカ兵団と戦うのだ。
ラストは敵の首都まで
「まぁまぁ
そして何気なく職場の
それが失敗だった。
「あれ、目の前が
何の因果なのか、
***
「っ! ハァ ハァ」
意識が
つまり泣きさけびたくなるほどの痛みだった。
「おや、
女の声。
白衣を着た女性だが、犬のような耳が生えている。
その女性が注射針を
***
再度目覚めた時には、痛みはなかった。
ただし、異様に体が重い。
「あれ……ここは……?」
自分の体をよく見ると、明らかに体がでかくなっていた。
身長2メートル
そしてなにより、
「何か……鏡みたいなもの……」
立ち上がり、室内にあった鏡を見つめる。
「
最初は混乱したが、このキャラに見覚えがある。
【
作中
つまり
いや、
具体的には、主人公レオン・アデンの暮らす町をジハルドは焼いた。
そのときジハルドは自ら
まごうことなき
「しかし、こうしてみるとすげえなこの体」
全部でかい。
お
「やあやあ、どうやら目覚めたようだね」
さっき見た白衣を着た女性。
もしここが【
「ヤクモ・ラン
「はぁーい、起きたらおはようだろ? ジハルド将軍」
「おはよう」
「おおっと予想外……ふつーの
サイボーグの
思い通りに動かせる。
「
どういうことか教えてくれ」
「教えるとも。まずはこっちから質問。軽く自己
「ジハルド・ザガン。バルディア神国の将軍である」
「じゃあこうなった
こうなった
ジハルドの幼少期や青年期のことはおぼろげながら思い出せる。
しかし、直前の
「じゃあ説明しよう。
将軍様は敵の
その後、ラインバンリの一室でお休みされていたところを暗殺者に
「で、命は取り留めたものの、
「急に雑だな」
「いいじゃない」
言われてみればそういうことだったと
「じゃあ次はその
この
長文の説明が続く。
「分からんかった」
「はぁこれだから筋肉
「おいおいまだ安静だろ」
「ちょっと散歩だ」
「なんて元気な
そしてドアを開け、
すると目の前に女の子がいた。
さらさらと流れる
一つ一つの動作が美しく、いい意味で人間味の無い動き。
「かわいい」
ついそんなことをつぶやいてしまう
「ジハルド様、ご回復おめでとうございます」
最初は女性かと思ったが
このゲームにおいて、
(敵として戦ったはずが……こうして目にすると――)
めちゃめちゃ
(だがしかし……この子はゲームだと……)
ゲーム
エクスシアはジハルドの部下であるものの、ジハルドの悪逆に
しかしその後ジハルドが『裏切り者など
ジハルドよ、お前こそゴミ
「ジハルド様、これからどちらに行くのですか? 安静されたほうがいいのではないですか?」
でもおかしい……
目の前のエクスシアからとてつもない感情を覚える。
目の前にいるエクスシアに
明らかに異常な感情。
このアンドロイド少女の美しさが、
「う…グギギ…」
「どうされましたか、ジハルド様? ヤクモ
胸がドキドキと音をたてる。
激痛だった。
(ああヤバい、
「うぐっ!」
そして理性が失われ、
「やろうぜ。エクスシア」
「え……ジハルド……様?」
エクスシアを
エクスシアの服をまくり、
「……なぜ、そのような……キス……を?」
明らかに
「ジハルド将軍……意図を……その行動の意味を……教えてください」
「分からない……
「それは――」
それを横から見ていたヤクモ
「将軍が異常行動を……
***
横にはヤクモ
日本に居た時、そういうエロ
「試作2型アームドステゴロXに
「
「一日一回セックスしないと死ぬ体なの、今のあなた」
「は?」
「ごめんね」
異世界転生ガチャ大失敗だろ、と
★
よろしければフォロー・感想・星評価・レビューをお願いします
★
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます