13:【因果応報】

読み:いんがおうほう

意味:良い原因は良い結果として現れ、悪い原因は悪い結果として現れる


 見栄え:★★★★★(悪を裁く際の決め台詞として使える程イケメン)

 残念度:★★★☆☆(本来は善悪を問わないのに用法が悪行に偏っている)

ギャップ:★★★★☆(実際に善人が報われた場面で出るとシュールに感じそう)


解説:


 前回の【破天荒】は本来の由来が忘れられた結果として意味の誤用が広く浸透してしまった言葉である。

 今回はそれとは少し異なり、正しい意味合いの内の一部だけが忘れられかけているワードを紹介しよう。



【因果応報】も有名な四字熟語の一つである。

 この言葉の根底にある思想の【因果】は仏教の用語であり、意味は大雑把に言うと原因と結果である。


 現在起こっている事象は過去や前世の行いに起因する結果であって、その元には必ず何かしら根本的な原因がある。


 前世というと大げさで宗教的に感じるかもしれないが、日常的なスケールでも因果の法則は起こるものである。


 例えば運動不足だと筋肉が衰えるし、甘いものばかり食べていると骨が弱ったり虫歯になったりする。後太る。

 当たり前と言えば当たり前である。


【因果応報】とはこのように行いの結果は必ずそれに見合った形で現れるということを指す。



 ここで誤解されがちなのだが、この因果応報という言葉、本来は善し悪し問わず使われる。

 よい行いはよい結果として現れるし、悪い行いは悪い結果として現れるというのがその本来の意味である。


 類義語である【自業自得】もそうだが、漫画などでは悪が裁かれるシーンでばかり登場していて善行が報われる場面でこれらの言葉が出てくることはほとんどない。






 一方、見返りを期待して善行を積んだところで期待外れの残念な結果が現れることがあるのもまた事実。


 これに対しては発明王として知られるエジソンの言葉を紹介したい。


 彼は「成功の反対は失敗ではなく挑戦しないことだ」「失敗すればするほどに我々は成功に近づいている」と述べた。


 これこそまさしく因果応報の考え方である。


 一見して失敗に見えるものも成功へのステップであり、因果の積み重ねである。

 挑戦という原因無くして成功という結果は現れない。



 ……もっとも、この因果応報という言葉、報われる時期がいつになるのかまでは約束してくれない。


 もしかしたら我々が生きているうちには叶わないかもしれない。

 現代を生きるものとしては少々残念と言わざるを得ないだろう。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る