概要
宇宙の終わりで出会った最後の二人。愛は死をも超越する――。
宇宙年齢1000兆年。最後の恒星が消え去り、すべてが沈黙に包まれた終末の世界で、二つの意識が孤独に存在していた。
科学者アリアは冷徹な論理で宇宙の最期を記録し続ける。詩人ケイは量子の海に美しい詩を紡ぎ、誰もいない宇宙に歌を捧げる。互いの存在を知らぬまま、1000兆年という途方もない時を過ごしてきた二人。
ある日、宇宙背景放射に隠された不可能な信号を発見したアリア。量子場に響く謎めいた反響に気づいたケイ。奇跡的な出会いが、宇宙最後の愛を生み出す。
数億光年の距離を隔てながらも、量子もつれで結ばれた二人の心。科学と芸術が融合し、論理と感性が共鳴する中で、究極の選択が迫る。永遠に続く孤独な対話か、それとも全エネルギーを賭けたわずか10万年の共有か。
愛とは何か?
存在とは何か