第2話 性欲は爆発だ

 ヌキオは契約を結んで我に返った。


「契約したは良いけド、ナニすんだ?ってかここドコ?」


 生存本能の赴くままに契約した彼は少女に尋ねる。


「ここは私とお前が暮らす部屋だ。ベッドは一つだけだからお前は床で寝ろ」

「契約についてだが、お前は女神トーナメントで私の従者として闘ってもらう」


 少女は簡潔に説明した。目は下品なモノでもみているのだろうか、蔑んだ視線を向けている。ヌキオは疑問を口にした。


「闘えって俺はただの大学生だぜ?習い事もしたことない。あと俺はヌキオだ、お前は辞めろ、んでもって俺はつるぺたへの信仰心は持ち合わせていない」


 少女は蔑んだ目を怒りの色に染めながら叫ぶ。


「私はつるぺたではない!見た目は今のところ、それ程豊かでは無いが、心は豊かだ!!!」

「心が豊かなら怒るなよ、あと名前は?」

「私の名前はエル、女神になる女だ!」

「じゃあ、エル、俺はどうやって闘えば良い?」


 彼の素朴な疑問に彼女は答える。


「ここでは欲望が力となる。おま、ヌキオの欲望を思い出せ、そしてそれを武器にするイメージを持つんだ。そうすれば気付いたら手に武器を握っている。そういう世界だ」


 欲望。俺の求めているものは大きなおっぱいだ。でもおっぱいは優しい。優しいから武器には出来ない。もっと根源的な、俺は何故おっぱいを、大きなおっぱいを求めている……根源的な、根源、根……ちんちん、あっ、ちんちんだ!でもちんちんでは闘えない。痛いし無くなったら……コワイ!もっと考えろ、考えろ、かんがえろ、かんがエロ、エロ……


「性欲だっ!!!」

「じゃあヌキオは性欲をどう武器にする?」


 性欲ってナンだ?何故俺は、人間は性欲を持っている?ワカらん。でも人間はおっぱいを求めている。昔からそうだ。なんか教科書にあったな。性欲を、人間の欲求を原動力にする……昇華だ!昔からヒトは性欲を芸術に昇華してきたんだ。ミンナして綺麗なおっぱい、理想のおっぱいを芸術として継承してきた。じゃあ芸術って、確か芸術は爆発だったっけ?誰かがイッてたな。性欲は芸術、芸術は爆発、

じゃあ性欲も爆発だ!!!爆発的性欲ってイうもんナ!!!


「掴んだようだな、従者登録をしにいくから黙ってついてこい、下種ゲス

「ワン!!!」


そう返事した彼は、舌と両手の真ん中に出来た鈴口のカタチをした穴から白濁したよだれを垂らしていた。


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