第7話 まじでスゲぇ

 「カケル……コッチダ」

 声の主は僕の目の前の男だ。

 声を発っすることもなく、

僕の頭の中に直接話かけてくる。

 

 これって、まさか、まさか俗に言う。

 『テレパシー』っていうやつか?


 そう言えば、博物館の学芸員さんが、

最近の研究で縄文人は会話による

コミュニケーションを取らず

自らの意思を互いにテレパシーで交信して

いたらしいって言ってたな……。

 

 マジすげぇ~と僕はこの時そう思った。


 僕が彼らとのコミュニケーションの

手段を理解したことでこの後は

非常に楽な展開だった。

 

 僕に最初にテレパシーを送った

彼の名前はヒョウ。

 

 そして、あとの二人の男……、

 「〇△× ※※□ $△※〇〇 ウォ~」

 と言っていた男がムウ。


 「※※□ 〇×△ ♡♡ 〇※ ワォ~」

 と言った男がカイという名前だった。

 

 ヒョウの話によるとテレパシーで

会話が出来るのはこの村でもごく一部の人間に

限られているらしい。

 それぞれの進化過程に問題があったようだ。


 こうして、突然、縄文時代に飛ばされた僕は

縄文ライフを送ることになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る