第34話 人の物を勝手に

傀儡葬陣くぐつそうじん


1日だけ死体を操るスキル


敵の魔王の乗った山車の周囲を対象に敵味方問わずモンスターを復活させる


1度速度が緩まった中で突如出現した味方だったインプに囲まれ動きが止まる


その止まった瞬間に1体だけ復活する事が出来た

肥大化したグールの腕を車輪に突っ込ませる

胴体の破損によりパワーが出ない為車輪の破損は無かったが狙いはそこでは無い


再び山車が動きだした瞬間


「ガギャギャギャギャギャギャ!!!!」


と嫌な音が鳴り響く


グールは防御力こそ無いが生命力は高く、既に死んでいるせいか

体に異物が入ったくらいじゃ死にはしない

グールの腕にはホームセンターで買った鉄パイプを

大量に突っ込んで頑強性を上げていた



更にその肥大化した体は車輪が通る道に散らばり道を荒らしていた


倒れないまでも完全に敵の動きが止まっていた


俺は「強肩」を発動し鋼鉄の槍を投げると

味方に敵魔王への一斉攻撃を命じる


敵の動きと俺への攻撃が一度止む中

身体強化を全開にして敵の魔王へ近づく


身体強化と「黒足」によって強化の恩恵を受けている脚力で

撃ち込まれた鋼鉄の槍を足場にして

一気に駆け上がる


「強肩」×「身体強化Lv.2」×「戦いの唄」


全バフを使用した、同田貫による一撃


今の俺に出せる魔王を狙った最大火力の一撃だったが

魔王との間に割り込んできた鎧武者が身代わりとなり防がれる


その隙に敵の魔王の剣の一撃が来る


なんとか避けるがバランスを崩してしまう

その後の追撃を避けようと揉み合いになるが

一度不安定になった体勢を戻すのは難しい


敵の剣を払い落したものの、敵のタックルを食らい

山車の上から落ちそうになるが


同田貫を山車に突き刺し、ぶら下がる形となる


しかし、敵の追撃により剣を手放し落下する


俺は落下中に残鍛迷途ざんたんめいとで生み出した銅の槍を

ポルタ―ガイストで敵の魔王へ飛ばすが

突き刺していた同田貫を抜かれ、切り払われてしまう




しかし、その瞬間

胴田貫から大きな爆発が起こり、魔王と山車の上部を吹き飛ばした

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