第22話 触れて、重ねて、愛し尽くす
何度も、何度も唇を重ねる。
重なり合うたび、服が一枚ずつ剥がれ落ち、肌が触れ合い、熱が混じり合う。
エミリーは指先で彼の背中をなぞり、頬にキスを落とし、耳元で甘く囁く。
「ずっと……我慢してたんだよ……?」
「……俺だって……!」
言葉が途切れる。
息が詰まるほど深いキス、腕の中で震える体、胸の奥が熱くなる感覚――全てが愛おしく、全てが欲しかった。
「……待てない、もう……」
「……ああ、俺もだ……」
彼女は微笑み、そっと彼の手を引いてソファに座らせた。
その表情は、昼間の観光中に見せた恥ずかしがり屋の笑顔じゃない。
瞳が潤み、頬が赤くなり、唇がほんのり開いて――普段見せない、大人の女の顔をしていた。
「……エミリー」
呼んだ途端、彼女は膝の上に跨がり、顔を寄せる。
「……ねぇ、触って?」
「……っ」
指を伸ばすと、すぐに柔らかな肌に触れた。
ワンピースの布越しに腰を撫で、背中を抱き寄せると、エミリーは甘い声を漏らし、彼の首に腕を絡めてきた。
「……もっと、強くしていいよ……」
「お前、今日は……随分大胆だな……」
「だって……最後の夜だもん」
耳元にそっと囁かれ、理性が一気に溶けていく。
彼女の唇が首筋をなぞり、指先が胸元を優しく撫でる。
もう完全に主導権を握られた状態で、シュンスケはソファに背を預け、彼女の体を抱き締めた。
「んっ……あっ……シュンスケ……」
エミリーは自分でワンピースの肩紐を下ろし、彼の手を導くように胸元を晒した。
豊かな胸が、薄暗い部屋の中でわずかに揺れ、シュンスケは思わず息を呑む。
「……ほんとに……きれいだな……」
「……嬉しい……触って、いっぱい……」
そっと手を重ね、指を滑らせ、優しく包み込む。
エミリーは小さく身を震わせ、目を閉じ、甘い吐息を漏らした。
「……ん、シュンスケ……私、もう……」
「焦らなくていい、ゆっくり……」
彼女の細い腰を引き寄せ、脚を抱え込み、唇を重ねる。
舌先が触れ合い、深く絡み合い、口内が熱で満ちていく。
息を吸うたび、彼女の髪の匂いと甘い声が混じり、頭がクラクラした。
「……私……好き、好き……ずっと……」
「俺も……俺も、お前のこと……」
ソファが軋む音、熱を帯びた肌、重なる心音――全てが、二人だけの世界を作り出していく。
シュンスケはそっと彼女の太ももを撫で、柔らかい膝裏に指を滑らせる。
エミリーは震える声を上げ、顔を真っ赤にしながら彼の胸に顔を埋めた。
「シュンスケ……お願い……私、もう……我慢できない……」
「……っ」
ソファの上で体を重ね、互いの名を何度も呼び合う。
彼女の唇が耳元を甘く噛み、指が背中をなぞり、腰が震えるほど密着する。
それに応えるように、シュンスケも彼女を強く抱き締め、何度も唇を重ねた。
「……エミリー……」
「……シュンスケ……あぁ……!」
絶頂の波が押し寄せ、二人は深く抱き合ったまま、静かに震えた。
腕の中の彼女の体温、耳元で聞こえる甘い声、全てが幸せで、名残惜しくて、涙が出そうになる。
「……ありがとう、シュンスケ……」
「……こっちこそ……ありがとう」
彼女の額にキスを落とし、髪を撫で、頬を優しく撫でる。
エミリーは恥ずかしそうに笑い、そっと唇を重ねてきた。
「……ベッド、行こ?」
「……うん」
手を繋ぎ、ソファを離れる。
夜は、まだ終わらない――。
(続く)
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