第20話

『もう大丈夫だから』と何度も伝える。


それでも離れようとしないマリを笑って、

無理やりに背中を押し現場へと戻らせた。


甘えた自分を反省しながら、バイクに跨がる。








容赦なく突き刺さる強い風を浴びながら、




先に訪れる時間

嗜好の変わった“おっさん”か頭の可笑しな“おばさん”に身体を売る時間

雇い主である相手会社が、円滑に事業を成功させるために設けられた時間


従わなければ残りの3人が殺されてしまう、契約





俺たち4人に共通してあるもうひとつの仕事に、腹をくくった。

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