第12話

家族みんなでご飯を食べるとき必ずここだったのは、暗黙の決まりゴトだったっけなぁ…。懐かしい。




ちなみに、



  ●   ← あたし


―――― ← 思い出のテーブル

●●●● ← 男子高校生4人組



只今の席順は、上に記した通りである。



…お解りいただけただろうか?




「面接か」


「へ?」


「あ、いや。この並び?」


「あ…ほんとだ」



可笑しな配置に我慢できずツッコめば、4人内のひとり、向かって右から2番目に座る小柄で可愛らしい男の子がふにゃりと笑う。



なにその天使ばりのはにかみ。


あ、ダメだ。あたし完璧女子力負けてる。




「まあ…とりあえず、自己紹介でもしよっか。やっぱ、こっちからかな?この場合?」


「「「「…是非。」」」」


「君たち、ハモるの上手すぎない?あたし音痴だから羨ましすぎるんだけど」



その他にも、無駄にこっちが落ち込む要素を兼揃えてそうな相手ちらほらいるっぽいけど、そこは必殺《気にしない》で《受け流す》ことにしよう。うん。

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