雪原に咲く花

兎狩り

兎狩りは難しい。

こちらが狙っていると悟られてしまうと、

とたんに警戒され、距離を取られてしまう。

いかにこちらにその気がないか、

まるで、友達でも来たかのような雰囲気で、

近づかないとならない。

たいていの場合は、距離を詰めようとするだけで、

逃げられてしまうが。

それでも私は、諦めずに、兎を狩る。

ここには沢山の兎がいる。

つま先立ちのような足、黒い体、肩から顔にかけては白く、尻尾も白い。

頭には兎の特徴、長い耳と、カールした長い毛。

脚は、不思議とざらざらとした手触り。

こんなにかわいらしい兎を狩るなんて、

私はなんと罪深いのか。

しかしそれも、兎の魅力のなせる業。

みんな君たちが悪いんだ。

そして私は、兎のうち1匹を、巣箱のような箱から

外に出すことを試みる。

景気づけに、右手に持つテキーラを、1杯あおった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る