親父
ワシは一家の長、「親父」だ。
そうは言っても、
まともな親がいなかった俺が、
まともな親父なんてなれるわけない。
息子たちに親父らしいことをしたことなんて、
せいぜい、盃一杯の酒を、
一緒に酌み交わすぐらいだ。
つまらねえゴミ清掃の仕事を一家総出でやって、
日々の生活をしのいでいる。
息子たちには、
嫌な思いをさせちまってるよなあ。
まともって、何だろうなあ。
俺たちの仕事が、
国の親父に繋がってるなんて、
まともなのかなあ。
国の親父に金を払えば、
黒い宗教も白くなるなんて世の中、
まともなのかなあ。
次生まれてくるときは、
まともに生まれてえなあ。
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