第21話 役割
車で足立区ギルドに向かう。
車から降りて中に向かうと騒つくが、ギルマスを呼んでもらう。
「荒川のギルマスが逃げているらしいんだが」
「え!そんなばかな、ギルマスは最後まで残るのがギルマスとしての使命ですよ?」
「荒川はもう氾濫寸前だったぞ」
「そ、それは、申し訳ない。私どもで本部に連絡し早急に対応します」
やはりギルマスはこうでなくちゃな。
「1人だけ残ってる奴がいた。怖いのに震えながら最後まで頑張ってたな」
「分かりました!そちらも対応いたします」
と言うので任せて車に乗り込む。
「ちゃんと対応してくれて良かったですね」
「だな、あとは俺たちの仕事だ」
オフィスに戻ると、
「あそこでなんで魔法なんだよ!」
「あ?魔法で倒せただろ?」
「ちげーよ!危ねぇだろうが!」
「勇者だから大丈夫だろ?現に大丈夫だったじゃねーか」
とこちらではケンカしている。
「なんだなんだ?何があった?」
「タクミが俺が倒そうとした奴を魔法で横取りしてくんだよ」
「ちげぇよ、魔法の方が早いから倒してるだけだろ?」
コレはダメだな。
「わかった、タクミとカレン交代しようか」
「チッ!」
「あんだ?」
はぁ、こう言う年頃だよな。
「タクミ?その代わり俺に当てたら殺すからな?」
「は!当てねーし!」
と言いながら内心ビビってるのがわかる。
「本当喧嘩しないでよね」
「「だってこいつが」」
「ったく、お前らクランなんだからちゃんとしろ!コレから入ってくる奴もいるんだぞ?」
「「……はい」」
と言って自分のデスクに行く。
「はぁ、こんなに仲悪くなかっただろ?」
「今日は特に反発しあってるの」
まぁ、喧嘩はよくあるけどダンジョンで喧嘩になると命が危ないからな。
「まぁ、明日はカレンがそっち行くからなんとかやってくれ」
「うん。分かった」
翌日のクジはまた下位賞だった。
まぁ、ステータスが上がるならいいか。
車でオフィスに行ってからタクミを乗せて荒川まで行く。
すると。
「ありがとうございます!みんなが帰って来ました」
「いや。うん、それはいいけどまたいなくなるんじゃないか?」
「それはもうない」
ん、だれだ?
「ギルマス……」
「へぇ、よく出て来れたな?ここがどうなってたかわかるのか?」
「そんなのは私の勝手だろ、さっさと攻略しろ」
「は?そんな態度でいいと思ってるのか?」
「俺はギルマスだぞ!言いに決まってるだろ!」
話にならないな。
帰ろうとすると、大量の人員が入って来た。
「えー、お前はクビだ」
「な、なんで?」
「勝手にいなくなる奴がギルマスを務められるわけないだろ?」
「そんな、それだけは」
「本部の決定だから私物を持ってここに来い」
「クッ!クソっ!」
とギルマスは2階に上がって行った。
「それと蒼井君、君は最後までここにいたそうだね!ここのギルマスをやってみないか?」
「は、はい!」
「よし、後の人間も1から教育だからそのつもりで」
「な、なんで?」
「私達だって」
「なぜ本部に連絡しない!これは見つけてくれたサモナーズクランが報告してくれたものだ!」
と、偉い人はちゃんとしてらっしゃるな。
「さぁ、入れ替わってくれ」
と全員が入れ替わり受付などの人たちは今から教育をしていくのだろうな。
「こら。忠野!お前の私物はそれも入るのか?」
「こ、コレくらいいいだろ!」
「ダメに決まってるだろ!私物化はギルマスの恥だ!」
「く、くそっ!」
その後確認作業が行われポーションや他のアイテムが出てくるたびに忠野という男は肩を落としていく。
「コレで全部です」
靴の中まで探られた忠野、もう無いのにもう一度裸にさせられ検査を受ける。
「も、もういいだろう!」
「よし、服を着て本部に行くぞ。査問会議にかけられるから覚悟しとけよ」
「……」
忠野は肩を落とし本部へと連行された。
「大変申し訳ありません。僕に力がなかったばかりにこんなことに」
「いいさ、コレからが大変だからな」
「はい、今日は」
「あぁ、これから攻略だ」
流石にギルド本部があそこまでしたんだ、やらないわけにはいかないだろ。
「ありがとうございます」
「それじゃあ行ってくる!」
中に入って一階層から順に進む。
タクミが魔法で消し去ってくれるから楽だな。
「ちょ、俺ばっかり魔法使ってるんじゃね?」
「お前が勝手に使ってるだけだろ?俺は一度も魔法撃ってくれとはいってない」
「そ、それはそうだけど」
「……なぁ、タクミ?パーティーの役割わかってるか?」
「それは」
「お前の独りよがりでダンジョンは攻略できない」
「はい」
「お前も今から下ができるが。そんな風に教えていけるのか?」
「……いや」
「前衛には前衛のやり方があるだろ?」
「うん、わかってる」
「なら後衛のおまえの仕事も分かるだろ?」
「うん、僕もちょっとできるかなって……少し調子に乗ってたみたい……です」
「よし、わかればいい!これから俺が前衛をやるから後衛は頼むぞ」
「うん!」
と半べそのタクミと一緒にエン、クオンと10階層に入る。
「タクミあいつを倒せ!」
「はい!『サンダーボルト!」
「トドメだ『神速一閃』」
召喚される前にゴブリンキングを倒すことができた。
「よくやった」
「はい!」
これで少しはタクミも変わるだろう。
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