第20話 放置
とりあえず書いた書類はミレイに任せる。
すると、やっと3人がやって来た。
「遅くなってごめん!」
「どうしたんだ?」
「もう、私のスマホにクランに入れてくれってメールや電話が凄いの!」
「俺たちも一緒」
と3人は疲れていた。
「ほれ、新しい仲間だ」
『エンにゃ!よろしくにゃ!』
「おおお!喋った!」
「可愛ぃ!」
「へぇ、どうしたのこれ?」
「今日のクジが、『召喚』だったからやってみたらエンが出て来た」
オヤツのヂュールを食べながらみんなと話をする。
「まぁ、入りたい奴もいるだろうが、まだそんなにしっかりとしてないからなぁ」
「そうね、ミレイ?ホームページは?」
「だいたい骨組みは出来たから後はエンちゃんの画像を入れたりしたいかな?」
「あと、名刺が欲しい!母ちゃんが本当?って疑ってる」
「あ、いいね!名刺」
うーん、役職も決まってないのに名刺を作るのか?俺とミレイだけでいいと思ったんだが。
「役職はどうする?」
「適当にジョブでいいんじゃない?」
「冒険担当とか?」
「ミレイ?いい感じで頼めるか?」
「はい!皆さんのジョブを教えてください」
「勇者」「賢者」「聖女」
「は?」
わかるけど本当なんだよな。
「ふざけてないでちゃんと教えてください」
「ステータスオープン」
「え?本当に?」
「だろ?だからちゃんと書いてねー!」
「ッ!ハルさん?」
「おう、知ってるからよろしくな」
2階に避難した。エンも一緒にだ。
“くあぁぁ”とあくびをしながら丸くなるエン。
活動記録も書かないといけないのか、めんどくさいなぁ。
秘書が欲しい。
下に降りていくと、
「なぁ、みんな、書類得意な奴いない?」
「あぁ、ハルさんだけじゃキツいですよね?」
「ミレイ、誰かいないか?」
「ちょっとあたってみますね」
「よろしく」
ミレイの知り合いならまだ大丈夫だろ。
昼過ぎだな、今からダンジョン行くにしても遅いし、
「ダンジョンの下見に行くか」
「賛成!」
「エン!行くぞ」
「にゃー、待つにゃ!」
と肩に乗ってくる。
「いいなぁ」
「ハハッ」
「んじゃとりあえず勇者組と召喚組で分かれて二つのダンジョンに行こうか?」
「えー、まぁ、いいけど」
「7人は多いだろ?」
「だな、でもネアはこっちだ、斥候がいないと罠が怖いからな」
「え、えぇー!」
「と言うわけだな、ネアは勇者組だ」
コタロウもちゃんと考えてるな。
車に乗ってとりあえず近場の葛飾ダンジョンに行ってみるとそこまで人はいないな。
「ここが俺らが攻略するところ?」
「だな、近いしいいだろ?」
何かあればネアもいるし問題ないだろう。
「少し潜るか?」
「ん?いいよ、ここは大丈夫でしょ」
車に乗り込んで次は板橋まで行こうか、
「ちょっと遠い?」
「そんなことないけどな」
板橋ダンジョンはまあまあの人だかりだ。
「もっと過疎ってるダンジョンの方がいいんじゃない?」
「たとえば?」
「んー、荒川とか?」
「じゃーそっち行ってみるか」
車で行ってみると人がいないな。
「そうだな、ここでいいか」
「あ!サモナーズクランの方ですよね?ここに?」
「あぁ、明日からここにくるよ」
「よ、良かった、もうすぐ溢れそうなんです!」
「……ちょっと見ていくか」
「だね」
と着替えてダンジョンに入ると、迷宮型じゃなくてフィールド型、空が青く陽の光が当たっているが、
「何コレ!」
「『神速一閃』」
「『ライトニングサンダー』」
「おいおい!いまのでもまだ多いぞ!」
草原にはいっぱいのスライムやゴブリンが。
とにかく斬って倒してと暴れまくって1時間ほどで一階層はなんとかなった。
ダンジョンからでると、
「どうでした?」
「いや、もう溢れる寸前だったぞ!」
「応援は呼んだんですけど」
そう言う問題じゃない。
「さすがにこれは」
「明日からが大変だな」
「うちらもこようか?」
「いや、いいよ」
日頃の運動不足にちょうどいいかな?
翌日も荒川に来ている。
「とりあえず頑張って倒していくぞ?」
「「はい」」
防具に着替えダンジョンの中に入っていく。
1階層は昨日だいぶ倒したがまた増えている。
ダンジョンが活発になっているみたいだな。
「オラァ!」
「『5連射』」
「いくよぉ」
と片っ端から斬り捨てていく。
なんとか10階層まで進んできたが、扉の前で小休憩だ。
「なんとかここまできましたね」
「だな、大丈夫か?」
「はい。ハル様がいるので」
ハル様呼びはやめて欲しいな。
「ハルでいいよ、それよりエンも強いな!」
『にゃーは、光魔法が使えるからにゃ』
「おう、頼りにしてるよ」
『任せるにゃ』
とエンが胸を張る。
「よし、ボス倒して今日は帰ろうか」
「「はい」」
『にゃー』
10階層ボス、ゴブリンキング。
「なんで10階層にこんなのがいるんだ?」
「召喚します!」
ゴブリンが100匹くらい出て来た。
「とりあえずキングを倒すか!『神速一閃』」
『グギャァァァ』
「ヨイショ」
と後ろに周り首を落とす。
「後は雑魚か」
「やあぁぁぁ!」
とカレンが大剣で薙ぎ倒す。
「『5連射』」
クオンが空中からゴブリンを狙う。
そしてエンも『レイにゃ』とビームを撃つ。
「『神速』」
素早く斬り裂いていくとようやくゴブリンがいなくなり大量の魔石と腰蓑、宝箱には罠はない。
「開けるぞ」
宝箱を開けるとキングソードという大剣が入っていたが、カレンの持ってる大剣のほうがいいので、コレは売りだな。
モノリスに触り外に出る。
「あぁ、よかった、無事でしたか」
「10階層までは今のとこら問題ないな」
「そうですか、ありがとうございます」
「これ10階層までのドロップな」
「は、はい、数えさせていただきます」
受付の男は1人で数えている。
「職員はいないのか?」
「みんな怖がって有給使ってます」
「ギルマスは?」
「……ギルマスもです」
「ムカつくなぁ」
「ですね」
『ニャーがパンチしてやるにゃ』
まぁいいか、ギルマスは1人知ってるし言いに行こうかな。
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