第22話 若さ
葛飾区ダンジョンは普通に攻略し、50階層までしかなかったから余裕だった。
「タクミがいないから寂しいんでしょ?」
「ん、んな事はない!あいつは少し反省するべきだ」
「まぁね、ハルが上手くまとめてくれればいいけどね」
「だな、せっかく勇者組なんだしな!」
と攻略報酬とドロップで1000万近く貰うとカードに分けてもらう。
「ふーん、ネアもあっちがいい」
「ネアはダメだろ?こっちの斥候がいなくなるからな!」
「ぶー!」
とネアは頬を膨らませるがハルにはもっといい女がいるだろ。
写真を撮りそのまま帰るがタクシーなのがアレだな。
「あー、俺も車の免許欲しいぜ」
「あたしは取りに行くよ?春にも話してあるしね」
「な!そういうとこだぞ。自分だけ」
「私はちゃんと考えて提案したからね?」
「な、俺だって車の免許くらい取るっつーの!」
ケタケタと笑うエリナ。
「ったく、ハルに言わないとな」
ーーー
「おっ、お疲れー!」
「攻略して来たぞ」
「流石だな」
と言うとタクミがコタロウに寄っていくと、
「コタロウ、悪かったな」
「やっとわかったか!このバカ」
「あはは」
なんとか勇者組が元に戻ったな。
「カードを渡してください」
ミレイがカードを受け取ると一旦預かるらしい。
まぁ、その機器も買ったんだけどな。
「え?今カードの中身は?」
「元の残高ですね」
「ほ、良かった、俺車の免許取りに行きたいんだよ」
「おう。勇者組は取りに行かせるつもりだ、ミレイにその辺は聞いてくれ」
とミレイに任せっきりだから俺も書類を書きに上に行くと、
「あ、ハルさんが帰ってくると思って呼んであるんです。秘書の面接をしていただけますか?」
「お、まじか、ありがとう」
2階に上がると1人の若い女の子が立ち上がり、
「よろしくお願いします」
と頭を下げて言って来た。
「あぁ、ごめんね、騒がしくて。じゃーこっちに」
と自分の部屋に入れるとソファーに座ってもらう。
「お茶でいいかな?」
「あ、お構いなく」
「ほい、ペットボトルだけどね」
と収納からペットボトルのお茶と俺用のコーヒーを取り出す。
「へぇ、いろんな書類を扱うけど平気かな?」
「はい、慣れていますので」
「あ、まだ前の職場辞めてないんだね」
「はい、一応」
「そういうのはいいと思うよ!よし、しっかりしてるし採用で」
と言うとドアが開き、
「やったね!」
「やったぁ!」
とエリナとミレイが喜んでいる。
「まぁ。こう言う職場だからね」
「はい!やったぁ!」
とミユキも喜んで3人ではしゃいでる。
とりあえずこのメンバーでやっていくことになるから今日はパーティーでもするか?
「なぁ。パーティーでも」
「「「する」」」
「おぉ。んじゃ、ほい」
「え、何コレ?」
「リーダーのチートで『ネットスーパー』」
「え。すごい」
とミユキは目がキラキラしていて2人が触っている画面を覗き込んでいる。
エンも丸くなってみているな。
画面を持って下に言ってみんなではしゃいでいる。
まぁ、明日もあるから軽めで……すみそうもないな。
まぁ。酒を飲むのは俺、ネア、カレン、クオンだから俺らがセーブすればいいだけだからな。
「ねぇ、ハル!プレゼントは?」
「は?」
「バッグくらい買ってあげてもいいと思うの」
「うーん、まぁ、ミレイとミユキには買っていいぞ、エリナは自分で買いなさい」
「ぶー。まあいいや!やったぁ!」
はぁ、やれやれだ。
書類もひと段落して、下に降りていく。エンを連れていくと、
酒を飲んで出来上がったネア、カレン、クオンと、ピザを食べながらお喋りしてるミレイ、ミユキ、エリナ。
「おっ、やっと来た、ハルこっち」
「どうした?コタロウもタクミも」
「いや、女率高くてさ、入っていけないんだよ」
「あはは、仲間だろ?別に気にすることないさ」
とエンはエリナのとこに行ってピザをもらっている。
「ハールー?そろそろ決めてよ」
「そうですよ、私達待ってるんです」
「私が一番」
ネア達が絡んでくる。
「俺は誰とも付き合わない」
「えー、なんで?」
「ダメですか、そうなんですね」
「じゃあ嫁にして」
「あのなぁ、自分からこっちにやって来てどんだけ迷惑かけたと思ってるんだ?帰還石を見つけて帰すからな」
コレが普通だ。
「いや、いやぁー!」
「お願いします。おそばに置いて下さい」
「んふふ、2人で帰る?」
だぁ!酔っ払いどもめ!
まぁいい。うだつの上がらなかった俺にもこっちでチャンスができるさ。
酒を飲んでいるのでタクシーで帰る。
3人は酔い潰れているので1人ずつ抱えて俺の部屋に寝かせていく。
「っとに、俺だって若ければな!」
とつい本音が出る。もう37歳なんだ、40手前で二十歳そこそこと付き合うわけにも行かんだろ。
ソファーに座り収納からビールを取り出すが、そういえば『若返りの薬』を作ったよな。
とそれも取り出す。
いやいや、コレで若返ったとしてどうすんだよ。
それを置いてビールを飲む。
ほんと、若いってのはいいよな。
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