逃走
翌日。出社した千里は上司の世良(せら)に誘われ、会社近くの中華料理屋に来ていた。
「家にはだれもいねえし、友達もいない。最近全然人と話さないせいか、ただ単語を繋げたようなことしか言えなくなってきた気がしてな」
世良は30代後半(独身)で、たまに出社している千里と違ってほとんど会社に顔を見せないので珍しいと思ったら、冗談なのか本当なのか分からないことを言ってきた。
「ははは……確かにそれはまずいですね」
反応に困る発言に、千里はとりあえず苦笑を浮かべる。
「桐山は大丈夫か? 珍しくバグを出してたが」
「俺はたぶん、大丈夫だと思います」
「そうか。脳は無事だとすると……もしかして家に女子高生でも転がり込んできたか?」
「ア、アニメの見すぎですよ……」
つい声に動揺が滲む。
世良の言うとおり、怜が家に転がり込んできた日は仕事に集中できず、バグを紛れ込ませてしまった。おかげで午前はその対応にてんてこ舞いだった。
ちなみにバグを出した原因を世良が見抜いたのは偶然である。世良は千里の上司であり、オタクの先輩でもあるのでアニメにありがち(?)な発想に至りやすいだけである。
「まあ、本当に転がり込んできてたら、仕事なんてほっぽりだして青春取り戻しにいくよな」
「ハハ……」
千里は愛想笑いを浮かべつつ、内心では世良が上司で本当に大丈夫なのか心配になってきていた。太郎といい、弊社は変な人ばかりだ。
「そういやアニメといえば、『別荘のフリーフォール』は見てるか?」
「あ、はい、見てます」
『別荘のフリーフォール』は大ヒット漫画のアニメ化作品だ。
「あれを見てるとな、『不落要塞ヒメニラ』のヒロイン、ヨアケを思い出すんだよな」
昔を懐かしむように遠い目をする世良。
「ヒメニラ……?」
知らない作品名だ。なんとなくだが、自分が生まれる前の作品のような気がした。
「そうか、桐山はまだ生まれてないもんな」と、世良はスマートフォンを操作した後に画面を見せてきた」
「確かに似てるといえば似てますね……」
全体的な色の使い方や、活発そうな雰囲気は似ているといえば似ているが……。
「言うほど似てないって思っただろ?」
「…………まあ」
「だよな。俺もそう思うんだが、既視感がちょっとでもがあるとつい昔の作品が脳裏をよぎっちまうんだ。そういう意味では、新鮮な体験の連続の若いオタクがうらやましいね」
「なるほど……」
オタクを続けていくのも大変そうだ。
「まあ、これが大人になるってことだ。……いいか桐山」
「はい」
千里は背筋を伸ばし、身構える。世良は説教を始めそうなタイプには見えないが、やはりおっさんになると説教臭くなるのだろうか。いくらお昼を奢ってもらえるとはいえ憂鬱だなと思っていると、
「二次元に救いを求めるのは俺くらいになってからにしろ。現実の女の子と話せ。出かけろ。付き合え。俺から見たらはるか年下が同年代ってなんてうらやましいんだ……!」
なんとも生々しい後悔と実感の込められた説教だった。
終業後、千里は自分の乗る路線に向かって駅構内を歩きながら、頭の中で世良のアドバイスを反芻していた。世良の言うことは分かるし、世良のようにはなりたくない。しかし「今じゃなくてもいいよな」とも思ってしまうのだ。
そんなことを考えつつ、道行く人たちを風景の一部のように特に意識せずに歩いていた千里だったが、なぜかすれ違った1人の女の子を目で追ってしまい――相手も千里を見ていた。
「国山さん……?」
千里は立ち止まり、彼女の名を呼んだ。
「あ、やっぱりキリキリだ。久しぶりだね」
かつてのクラスメイト、国山久美(くにやまくみ)は、千里の近くへ歩いてくると千里のことをあだ名で呼んだ。
そして――。
「久美、誰だこいつ」
千里と同年代と思われる短髪の男が久美の隣にやってくると、千里を威嚇するような視線を向けてきた。直感的に久美の彼氏だと思った。高校のときに付き合っていた先輩とは別人のようだ。
「地元の同級生の桐山千里くん」
「ふーん」
久美の彼氏はどうでもよさそうだ。
「久しぶりだね。キリキリもこっち来てたんだ」
「まあ、そうだね」
千里は作り笑いを浮かべる。
「あ、私の『彼氏』」
久美は伸ばした手で『彼氏』を指し示し、彼氏は明らかに友好的ではない目つきで千里を見てくる。
「そうなんだ……あ、ごめん、これから用事があるから……じゃあね」
久美の返事を待たず千里はその場から立ち去り、5歩ほど歩いたあと、全速力で走り出した。息は上がり、途中で人にぶつかりそうになる。それでも今は少しでも久美から離れたかった。
千里が帰宅すると、部屋に鍵がかかっていなかった。家を出るときは鍵をかけたはずなので、怜が意図的に開けたということだ。嫌な予感がする。
部屋には怜はいなかった。室内を見回すが、隠れられるような場所はない。
「ん……?」
机の上に置き手紙が置いてあった。
『香折さんのところに行ってます。これ見たらお兄さんも来てください』
不本意だが、怜に合鍵を渡したほうがいいかもしれない。外に出て鍵をかけると、香折の部屋へ向かい、インターホンのボタンを押す。
15秒ほど待ってドアの影から顔を見せたのは、香折ではなく怜だった。
「どうぞ入ってください」
なんで怜が? と思いつつも、怜に続いてフィギュアが大量に置いてある『あの部屋』に足を踏み入れると、香折は絶賛仕事中だった。左手デバイスで拡大縮小・キャンバスの向きの変更を何度も繰り返し、早送りしている動画を見ているかのようにイラストを描き上げていく。
そして、部屋には香折だけではなくもう2人いた。
「桐山さん、こんばんは」
「あ、こんばんは」
千里はあいさつを返すと、同様にローテーブルの前に座るもう1人に視線を向ける。
「大原詠さん……ですよね?」
「そうだよ。私のこと知ってるんだ」
詠は千里に向かって微笑んだ。年はそんなに違わないはずなのに、『大人の余裕』を感じさせる女性だと千里は思った。なんでここに詠がいるのかは気になるが、それより今は唯衣と顔を合わせたくなかった。
「すみません、来たばっかりなんですけど持ち帰りの仕事があって……」
「あれ、せっかく速水さんたちが来ているのに、お兄さん帰っちゃうんですか?」
唯衣たちに背を向け部屋を出ていこうとした千里だったが、足を止め怜を見ると、目が笑っていない笑顔がそこにあった。
「……いや、今日じゃなくてもよかったな」
しかたなく、怜に続いてローテーブルの前に腰を下ろす。時計回りに、怜、詠、千里、唯衣という位置関係だ。
「あ、桐山千里です。同じ賃貸に住んでます」
「桐山くんか。よろしくね」
唯衣とは正反対にとっつきやすそうな女性。それが詠に対して抱いた印象だった。
「ところでお兄さん、聞いて下さいよ。速水さんがお気に入りのケーキ屋を聞いちゃいました」
「……今度買ってくるよ。というか、なんでそんな話に?」
「さっきまで速水さんにひたすら質問攻めしてたので」
「すみませんうちの妹が」
「いえ、別にいいんですけど……私のこと知って楽しい?」
「もちろんです! 速水さんのことなら、最近買った家具は何かだって超重要ですから」
「うーん、洗濯機かな?」
「ちなみにメーカーは」
「いや、買い替えないからね?」
答えるのかよ! とツッコミが口から出そうになったところで千里は違和感を抱いた。確か写真集に載っていたインタビュー記事では「高校を卒業してから一人暮らしを始めた」と書いてあったが、それなのに買い替える必要が最近あったということだ。もしかして、男を家に泊めるようになって洗濯物の量が増えたからではないだろうか……?
「あ、それと少し前に冷蔵庫も買い替えたかな。あとベッドも」
洗濯機、冷蔵庫、そしてベッド……。どれも同棲を始めたら買い替える必要が出てきそうなものばかりだ。考えすぎだと自分で自分を笑い飛ばしたかったが、考えたくもないのに唯衣が知らない誰かに抱かれている姿が脳内で勝手に再生されはじめ、息苦しくてたまらなくなってきた。
「すみません、やっぱり帰ります」
「桐山さん?」
一秒たりともこの場にいたくなかった。唯衣の呼び止める声も無視して千里は部屋から飛び出し、自分の家へ逃げ込んだ。
玄関のドアに背中を預けたまま、視線を落とす。これが現実。最初から分かっていて、頭では理解していた。それでも、覚悟する間もなく知らされるのは耐えられなかった。
何もしたくない。そのままドアに背中を預けていると、チャイムが鳴った。無論出る気はない。ドアの向こうの相手が諦めるまで無視するつもりだったが、諦めるどころかボタンを連打してくるのでうるさくて仕方がない。
根負けしてドアを開けると、香折が千里を押しのけて家に上がり込み、顔を近づけてきた。
「急にどうしたんですか? 速水さん帰っちゃいましたよ?」
「……別になんでもないですよ」
千里は香折から距離を取るついでに靴を脱いで家に上がる。
「速水さんも別に桐山さんの気に障るようなことは言ってないはずです。なのに急に逃げ出すなんて何もないはずありません」
「だから、仕事が」
「速水さんは人気声優なんですよ? お金払ってでもお近づきになりたいような人なのに、仕事程度の理由で帰るなんて考えられません。ありえません」
言い返さなければならない立場とはいえ、説得力があった。それにしても、香折はちょっと面倒そうな人だ。だからこそクリエイターとして名を上げられているのかもしれないが。
「わたしも気になります」
香折に続き、怜もドアを開けて家に入ってきた。
「……」
自分の苦い思い出を話すのは気が引けた。しかし怜が壁に手を押し付け、千里にしか分からないサインで脅してきている。言うしかなさそうだ。千里は言葉を選びながら、自分の過去を話し始めた。
高校生生活初日。千里の隣の席になった女子生徒は、隣町から進学してきていた。中学の同級生にはいないタイプの女の子で、ピアスを開け、毛先にウェーブがかかっていたりと、千里からすると苦手な属性を有している。しかし、愛嬌のある垂れ目のおかげか、不思議と拒否感はなかった。
中学時代千里と仲が良かった生徒は皆別クラスになってしまい、席に着いた千里がぼんやりと教室内を眺めていると、隣の女子生徒が千里に声をかけてきた。
「ねえ」
最初は自分に声をかけてきているとは思わず、間を開けて千里は彼女に顔を向けた。
「私国山久美」
彼女のほほえみを見た瞬間、久美から「君は?」と尋ねられるまで千里は見とれてしまっていた。
「あ、ごめん。桐山、桐山千里」
「桐山くんか。キリキリって呼んでいい?」
「え……? うん、いいよ」
いきなりあだ名を提案されて面食らってしまったが、断る理由はない。
千里の住む町は空が広く、田畑があちこちにあるような田舎にあり、隣の市へ通学するのは不便だ。そのため千里の通っていた中学校の生徒はほとんどそのまま近所にある高校へ進学する。よって高校に上がってもクラスメイトの顔ぶれは大きく変わらない。
なので千里からすると、高校なんて義務教育の延長線くらいの感覚だった。しかし久美と出会って、延長線ではなく新しい幕が開けたような気がした。
翌日以降も久美は千里に声をかけてきた。いつしか放課後も一緒に帰るようになり、田舎はろくな店がないのでコンビニの前で買い食いをしたりする程度だったが、それでも久美と一緒なら楽しかった。
久美を喜ばせるためにバイトをしようと思い、校則で成績がよくなければバイトはできないので毎晩遅くまで勉強に励み、中間テストで上位になってからは勉強とアルバイト、そして久美と放課後遊びに行くという、忙しくも充実した毎日だった。いつか付き合えたら。と思いつつも告白する踏ん切りはなかなかつかず、夏が終わり秋が来ていた。
その日も千里は2人でコンビニに行き、店を出るなり買ったばかりのアイスバーの封を開け、久美に手渡す。
「ありがとー」
久美は片手でスマートフォンを持ったままアイスだけ取り出し、先端にかじりついた。千里は空容器は手にしているレジ袋には入れず、手で持ったままだ。袋の中には久美が欲しいと言って買ったメイク落としが入っているからだ。
「キリキリはやさしいね。いつもこうして私に親切にしてくれるし」
「平気だよこれくらい」
顔がニヤつきそうになるのをこらえ、自然な笑みを作る。
「……やっぱり、男の人はやさしいほうがいいよね」
今しかない。と千里は思った。コンビニの店内にはスタッフしかおらず、駐車場は空だ。さっき久美は自分のことをやさしい、と言った後にやさしい人がいいよね。と言った。つまり、これは暗に告白してこいと言っているのだ。
千里が一度深呼吸し、「国山さん」と名前を呼んだときのことだった。
千里の声を打ち消すように1台のバイクが駐車場に入ってくると、千里たちの前に止まり、乗っていた男はヘルメットを外した。若かったがヒゲを伸ばし、派手な柄のダボ着いたファッションをしている。町中で出会ったら目を合わせないようにするタイプだ。
「ユウヤどうしたの?」
久美が目の前の男の名を呼んだ。
「免許取って1年経ったから久美とツーリング行こうと思ってさ」
「え、知り合い?」
千里は久美と男の顔を交互に見る。
「うん、私の彼氏」
「かれし……?」
一瞬、単語の意味が理解できなかった。遅れて思考が動き出す。この文脈ならば『彼氏』とは三人称のことではなく、『恋人』という意味で間違いないだろう。
「君同級生? 久美とはどういう関係なの?」
見た目通りの粗暴な声で聞かれた後、なんと答えたか、そしてどうやって帰ったか千里は覚えていない。ただ、進級してクラスが変わって自然と疎遠になるまで、千里は放課後に久美と今まで通り帰っていたことは間違いなく覚えていた。
千里が『ベクタースター』と出会ったのは、ちょうどその頃だった。
千里が話し終えると、2人は固まっていた。
「……さっぱり理解できません」
「わたしもです」
「いやだって、さっき速水さんが洗濯機、冷蔵庫、ベッドを買い替えたって言ってたじゃないですか。男がよく家に泊まりに来るようにでもならないと、そうそうまとめて買い替えないですよね?」
理解力のない2人に憤りを覚え、思わず口調が荒くなる。
「お兄さん……聞いて下さい。洗濯機は小さいサイズを買ったので冬物を洗うときに困るからで、冷蔵庫は飲み物を入れておくことが思ったより多かったからで、ベッドは昔から使ってたのが壊れたからだそうです」
「いや、でも」
「速水さんに嘘をつく理由はありません」
「桐山さん。早く速水さんを追いかけてください」
千里は無言で2人から視線をそらした。勘違いだったとはいえ、唯衣と交流を持ち続けていては、いずれ本当に恋人の話を聞かされる日が来る。このまま、唯衣とは疎遠になったほうがいいと思っていると、香折が口を開いた。
「というか、速水さんは人気声優ですよ。男がいようがいまいが、付き合えるかどうかの可能性は変わらないと思いますが」
「……いや、別に付き合える付き合えないとか考えてないですから」
確かに連絡先を交換したときはつい考えてしまったが、あくまで妄想だ。ただ、唯衣から恋人の話をされるのは耐えられない。千里が本来言いたいのはそういうことだ。
「では追いかけてください。速水さん、『私桐山さんに気分を害するような事を言ってしまったみたいです』って落ち込んでましたよ。妄想みたいな想像はできるのに、速水さんの気持ちは想像できないんですか?」
「……!」
千里は香折と怜の間を通り抜け外へ飛び出し、駆け出した。心の中で自分を責め立てる。せっかく共通の話題を持つ相手と知り合えたのに、訳もわからず拒絶されたら悲しいに決まっている。意識して地面を強く蹴り、唯衣のもとへ向かった。
全力疾走する千里の視界に入ったのは、タクシーに乗り込もうとしている唯衣だった。このままドアを閉められてしまったら、ジ・エンドだ。
「速水さん!」
息が上がっていて思ったより声は出なかったが、唯衣は動きを止め、千里のいる方角へ視線を向けた。唯衣に追いつくと、千里は上半身を傾け膝に手を置き、乱れた呼吸を整える。
「どうしたんですか?」
「はっ、ハッ……速水さん、その」
「はい」
千里は顔を上げると、見るからに苦しそうな表情で唯衣を見る。膝を伸ばし上半身を起こしたかと思うと、地面に向かって頭突きをするような勢いで頭を下げた。
「さっきは、こちらの勘違いで速水さんは何も悪くないのに嫌な思いをさせてしまい、本当にすみませんでした。このタイミングで言うのもどうかと思いますが、これからも速水さんとベクタースターや鍋の話がしたいです。だから、これからも仲良くしてほしいです」
自分の気持ちをただ素直に吐き出しただけの、不器用な謝罪だった。
「――桐山さん」
「あ、はい……」
千里が顔を上げると、何を考えているのか読めない表情の唯衣が視界に入った。
「では、桐山さんがあの場を去ったのは私が何かしたからではないんですね」
「はい! 速水さんは何もしてないです」
「では、私のせいではないならどうしてあのとき桐山さんは部屋を出ていってしまったんですか?」
「え……それは……」
「それは?」
本当のことを言えるはずがない。しかしいつまでもこうしていては唯衣に不審がられてしまう。
「……実は急に腹痛に襲われまして」
窮地に追い込まれ、とっさに出た一言だった。
「――なるほど、それなら仕方ないですね」
唯衣は微笑を浮かべ、千里を見た。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
そのとき見せた唯衣の笑みは、奇跡を目の当たりにしたかのようだった。唯衣以外のすべてが、意味のない記号の羅列になったかのようで、体の自由を奪われ、唯衣に視線が釘付けになってしまう。妄想のまま終わらせるべきと思っていた感情が心の奥に隠しきれなくなり、姿を現した瞬間だった。
◇ ◇ ◇
その日の深夜。詠は自分の家で、絶妙に谷間が見える自撮りをSNSにアップしていた。すぐに投稿に対していいねやリプライが飛んでくる。『美人!』という反応もあれば、下品なものも当然ある。句読点の使い方が独特なアカウントから見当外れな指摘もあったりもする。
日々の努力もあってフォロワー数は唯衣のアカウントより多いが、唯衣のアカウントは自撮りを上げることはなく、活動内容の違いほどフォロワー数の差は大きくない。詠は数値が増えていく通知欄を無表情でしばらく眺めた後、アプリを終了する。反応の数に意味があって、反応の内容には意味も興味もない。
アプリを閉じると同時に、唯衣からメッセージが届いた。
『ゲストキャラ詠さんなんですね。よろしくお願いします』
唯衣がメインヒロインを務めるアニメの1話にだけ出演することになっていたが、ゲストキャラと呼べるほど出番はなく、数個セリフを喋ったら終わりの端役だ。
「むかつく」
ぼそっと呟くと、唯衣に『よろしくね(笑顔の絵文字)』と送った。
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