「好き」の芽を育てる
以前の僕は、「好きなことを見つけよう」と言われると、つい自分の外にあることばかりを探してしまっていた。
けれど最近は、今やっていることの中に価値や意味を見出す視点もまた、同じくらい大切だったのだと思い始めている。
もし「好き」の芽をうまく育てたなら、どんな理由で始めたことでも、打ち込めるようになるのかもしれない。たとえそれが、「お金のため」「評価されたい」「友人に勧められた」といった、外側に向いた動機で始めたことだったとしても。
だからどんなことでも、「もっと上達したい」「この分野が面白い」「自分らしく感じる」、そんな感覚を見逃さずにいたいと思う。
たぶん「好き」の芽は、何かに取り組んでいるとき、ほんの少しでも「楽しい」と感じた瞬間に生まれている。僕は、その小さな瞬間を積み重ねながら、その芽を育ててみたい。
エッセイ 2025 維枦八(いろはち) @iro-hachi
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