「好き」の芽を育てる



 以前の僕は、「好きなことを見つけよう」と言われると、つい自分の外にあることばかりを探してしまっていた。

 けれど最近は、今やっていることの中に価値や意味を見出す視点もまた、同じくらい大切だったのだと思い始めている。

 

 もし「好き」の芽をうまく育てたなら、どんな理由で始めたことでも、打ち込めるようになるのかもしれない。たとえそれが、「お金のため」「評価されたい」「友人に勧められた」といった、外側に向いた動機で始めたことだったとしても。

 だからどんなことでも、「もっと上達したい」「この分野が面白い」「自分らしく感じる」、そんな感覚を見逃さずにいたいと思う。

 

 たぶん「好き」の芽は、何かに取り組んでいるとき、ほんの少しでも「楽しい」と感じた瞬間に生まれている。僕は、その小さな瞬間を積み重ねながら、その芽を育ててみたい。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

エッセイ 2025 維枦八(いろはち) @iro-hachi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ