闇ノ空間

 閉じた物語は再び繋がることはなく闇の中で浮遊し続ける。時折、武器が持つ物語が、命の光の様に明滅し、空間を夜空の様に彩る。


 それは――

 武器の祈り。

 新たな繋がりが生まれ、数多の可能性を持つ人と意味に縛られた存在の元へ――

 武器の愛は深く、深淵まで逢いに来てくれる主人を待つ。


 静かに――

 ――静かに。

 停止に近い世界で――


 魔眼でその世界を見つめる存在。

 視線は何かを探していた。

 信用と騙す視線を織り交ぜながら――


 縫う様に移動する視線の終着点。

 それが望んだ武器なのかは分からない。

 しかし、その感情は停止した世界を緩やかに動かす。

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『物語ヲ生ム武器』 青月-闇 @10987

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