第2話 体験日記(断酒)
第2話 体験日記(断酒)
お酒を飲まずに三カ月が経った。
昔は何かあるたびにアルコールに頼っていたけれど、いまは全く飲んでいない。もともとお酒が好きというわけではなかったので、自然とやめられたのかもしれない。
仕事をしなくなると、余計に飲む機会がなくなるのだと実感した。
ストレスがゼロになったわけではない。けれど、今は「飲んで忘れる」という選択肢が頭に浮かばなくなった。
思えば、祖父はアルコール中毒だったと聞いている。
きっと同じようにストレスを抱えていたのだろう。けれど、その逃げ方は「飲むこと」だった。
一方、私は「飲まない」という道を選んでいる。同じストレスでも、逃げ方は人それぞれ違うのだ。
確かに、お酒を飲むとすぐ眠れる。
でも睡眠は浅くなり、夜中に目が覚めてしまう。
今は寝つきは悪いけれど、いったん眠れれば五時間ほどはぐっすり眠れる。
「短くても深い睡眠」と「長いようで浅い睡眠」——どちらが良いかは一目瞭然だ。
アルコールに頼らなくても、生活は続いていくし、むしろ心と体が軽い。
ストレスは避けられない。けれど、どう逃げるかは選べる。
そう実感した三カ月だった。
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