概要
歳のせいかプリン体が気になります
私は定年退職後、妻と生活を送っている。職場の同期は旅行を楽しみ、温泉に入りに行っているが如何せん社交的ではない私は人前で裸になるのが信じられなく、家にこもりきりの生活だ。
唯一の楽しみは食で、イクラウニ丼を食すことだったが、痛風になってしまった。
唯一の楽しみは食で、イクラウニ丼を食すことだったが、痛風になってしまった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!イクラもウニも、気軽にたくさん食えるのは、体が元気なうちだけです
人は老いれば、体のそこかしこが悪くなり、好きなものも自由に食べることが難しくなります。
血圧を気にして塩分や脂質を控えなければならなかったり、血糖値を気にして糖分を控えなければならなかったり。
そして、通風を気にしてプリン体を控えなければならい主人公。
うぅ、何とも悔しい……昔はあれほどたくさん食べていたのに……という、何とも悔しさの滲む万感の思いが伝わってきます。
しかし、その隣で同じように老いたはずの奥様はお元気な様子で……。
それもまた悔しさに拍車をかけます。
食える時に食っておかねば……と、そんな気持ちになる一作品です。