人は老いれば、体のそこかしこが悪くなり、好きなものも自由に食べることが難しくなります。
血圧を気にして塩分や脂質を控えなければならなかったり、血糖値を気にして糖分を控えなければならなかったり。
そして、通風を気にしてプリン体を控えなければならい主人公。
うぅ、何とも悔しい……昔はあれほどたくさん食べていたのに……という、何とも悔しさの滲む万感の思いが伝わってきます。
しかし、その隣で同じように老いたはずの奥様はお元気な様子で……。
それもまた悔しさに拍車をかけます。
食える時に食っておかねば……と、そんな気持ちになる一作品です。