概要
娘の身体に184万円の値がついた日
2046年の日本。治験大国になったこの国では、貧しい家庭の子どもが「健康協力給付」で家計を支えるのが普通になっている。
市役所職員の相原圭介は、治験を勧める仕事を善行だと信じて疑わなかった。貧困家庭の母親に「治療も受けられてお金も出ます」と笑顔で説明し、頭を下げられることに満足していた。
ところが自分の家計が破綻寸前になり、市役所の端末に通知が来る。対象者は十三歳の娘・美月。適合率99.4パーセント。推定給付額は184万円。
「184万円って、私の値段?」
市役所職員の相原圭介は、治験を勧める仕事を善行だと信じて疑わなかった。貧困家庭の母親に「治療も受けられてお金も出ます」と笑顔で説明し、頭を下げられることに満足していた。
ところが自分の家計が破綻寸前になり、市役所の端末に通知が来る。対象者は十三歳の娘・美月。適合率99.4パーセント。推定給付額は184万円。
「184万円って、私の値段?」
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