概要
三時のグミが、父と娘の沈黙を少しずつ甘くする
コロナ禍で在宅勤務になってから、父はベランダでタバコを吸う時間が増えた。家の中にいても会話のない父娘の距離は、いつしか当たり前のように固定されていた。ある日、娘はふと手に取った「禁煙サポート」のグミを父に渡す。たった一粒の酸っぱいグミが、三時の小さな習慣となり、二人の沈黙をゆっくり溶かしていく。「誰かと過ごす時間」のほうが大切だったと気づかせてくれる。静かな家族の再接続を描く短編。
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