概要
五百年、死ねなかった彼女が俺に言った。「……守って」
※本作は「小説家になろう」にも掲載しています。
三十四人が召喚された。三十三人が、名前を呼ばれた。
黒崎蓮の鑑定結果は、職業《バーサーカー》。固有能力欄は空白。魔力ゼロ。
「ハズレだ」——王のその一言で、蓮は誰も生きて戻らない森へ捨てられた。
十二日目。森の奥で、蓮は見えない壁に行き当たる。
向こうに誰かがいる。そう思って、叩いた。何度も叩いて、額をつけて頼み込んだ。
壁が、消えた。
立っていたのは、裸足の少女だった。黒髪に、赤い瞳。
掠れた声で、こう言った。「うるさい」「帰って」
——彼女は、五百年を生きた真祖ヴァンパイア。全ヴァンパイアの始祖。
心臓を潰されても再生し、誰にも殺せない。
だからこそ、自分の犯した過ちの報いを受けることもできなかった。
二度と誰にも会わないと決
三十四人が召喚された。三十三人が、名前を呼ばれた。
黒崎蓮の鑑定結果は、職業《バーサーカー》。固有能力欄は空白。魔力ゼロ。
「ハズレだ」——王のその一言で、蓮は誰も生きて戻らない森へ捨てられた。
十二日目。森の奥で、蓮は見えない壁に行き当たる。
向こうに誰かがいる。そう思って、叩いた。何度も叩いて、額をつけて頼み込んだ。
壁が、消えた。
立っていたのは、裸足の少女だった。黒髪に、赤い瞳。
掠れた声で、こう言った。「うるさい」「帰って」
——彼女は、五百年を生きた真祖ヴァンパイア。全ヴァンパイアの始祖。
心臓を潰されても再生し、誰にも殺せない。
だからこそ、自分の犯した過ちの報いを受けることもできなかった。
二度と誰にも会わないと決
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