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概要
姐さんの顔が、銅貨二枚で売られていた。
【あらすじ】
「この子は、銀貨六枚だ」
「……安いです」
値をつけられていたのは、その娘自身だった。
十六歳のミナは、栗鼠の獣人。銀貨六枚で売られる、その日。
自分の値段に文句を言っていたら、通りすがりの行商人が、六枚を払って言った。
「六枚は、あたしが払った額。あんたの値は、十二枚」
山羊の獣人ネル。値を下げない女。連れて行くとも言わず、借りだけ残して歩き出す。
ミナは追いかけた。生まれて初めて、値を言い直してもらったから。
境を越えるには、二人分の署名がいる。ネルは字が書けない。
だから商会の代表は、ミナになった。
その日の夕方。関所の露店で、ミナは一枚の護符を見る。
聖国が発行する、病除けの紙。銅貨二枚。南では一家に一枚あるという。
そこに描かれた女の顔を、ミナは
「この子は、銀貨六枚だ」
「……安いです」
値をつけられていたのは、その娘自身だった。
十六歳のミナは、栗鼠の獣人。銀貨六枚で売られる、その日。
自分の値段に文句を言っていたら、通りすがりの行商人が、六枚を払って言った。
「六枚は、あたしが払った額。あんたの値は、十二枚」
山羊の獣人ネル。値を下げない女。連れて行くとも言わず、借りだけ残して歩き出す。
ミナは追いかけた。生まれて初めて、値を言い直してもらったから。
境を越えるには、二人分の署名がいる。ネルは字が書けない。
だから商会の代表は、ミナになった。
その日の夕方。関所の露店で、ミナは一枚の護符を見る。
聖国が発行する、病除けの紙。銅貨二枚。南では一家に一枚あるという。
そこに描かれた女の顔を、ミナは
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